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京本「樹…SpO2 92%…下がってきてる。」
みんなに会えてホッとしたからか、我慢してたものがぶわ〜っと全身に広がったみたい。
せっかく点滴頑張ったのに、さっきから息を吸っても吸っても苦しくて、目の前で険しい顔をするたいちゃんが涙で滲む。
森本「A〜？聞こえてる〜！？慎ちゃんの手ギュって握ってー？」
聞こえてるよ…聞こえてるけどっ！
も、力入らない…
ーっA…！こっち運んで！！
グッと私を抱き寄せたのは、会いたくてたまらなかった人たち。
「こ…ち、ほく…っっ…」
北斗「も、喋んな…1人にしてごめんなっ…」
ほくちゃんの抱っこで運ばれたのは、見慣れたクリニックのベッドだった。
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京本side
酸素マスクにモニターに点滴。高地と北斗の手で、フル装備を取り付けられたA。
高地「苦しいけどしっかり酸素吸って…Aがんばれよ〜！」
北斗「SpO2 90切った…」
ステロイドの点滴も効かず、横になるのも苦しいようでベッドの上で慎太郎に後ろから支えられている状態。
田中「ボスミン入れよう、準備して。」
ちょっとチクッとするぞ〜
高地の言葉も、消毒も。針を刺しても、お薬を入れても。
いつもなら嫌がって動くのに、今はピクリともしないAを見ると、久しぶりに怖いと思った。
北斗「ネブライザー準備できた。京本、固定頼むね。」
「ん。がんばれ…A〜だいじょぶだからね〜すぐお薬効くからね…もうちょっとね…」
涙を流して必死に吸入をするAの手を摩りながら、自分に言い聞かせるように声をかけた。
.
田中「よし、だいぶいいね。っふぅ…。しばらくこのまま点滴と酸素で様子みよう。」
高地「ここ、このまま使っていいから。夜勤明けなのにごめん、午後診行ってくる。一応検査、頼むね…。」
A〜ゆっくり休むんだぞ？ってこーちの声がしてほくちゃんの手が触れて。
無意識に、とっさにその手を掴んでしまった。
「や、だぁ…ｯﾊｧここ…いてっ…」
「みんなっ…いっしょ、いい…っ…ゆうくんっ…」
北斗「A…ごめんっごめんなぁ…？さみしかったな…。」
高地「樹たちとねんねしててよ。ゆうくん、すーぐ帰ってくるから、ね…？」
わがまま言っちゃったのに…。ちっちゃい頃から知ってる笑顔で優しく撫でてくれたから、我慢して頷いた。
森本「よっし！慎ちゃんがギューしてあげる〜！」
京本「ずっと俺らここにいるからね…。」
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きなり(プロフ) - こころさん» 嬉しいコメントありがとうございます…！！こうして言葉で伝えてくださると、とても励みになります＾＾楽しんでいただけるように、頑張ります。今後もよろしくお願いします！ (2021年9月14日 22時) (
レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
こころ - いつも楽しく読ませてもらっています！毎日更新されるのが楽しみです。これからも更新頑張ってください！ (2021年9月13日 21時) (レス) id: b96a3cc535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年8月28日 23時
