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ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
大野「んじゃ、俺授業あっから行くな。また来る時はメールしろよ？…無理すんじゃねーぞ。」
大ちゃんは、うりゃ〜って私の頭を撫でて保健室を出て行った。
休み時間になったからか、廊下からざわざわ聞こえる声に思わずﾋﾞｸｯと肩が揺れる。
"弟だけ助かったらしい"
"かわいそー"
照「Aちょっと疲れたか〜？ベッド使っていいから少し横になってろ、な？」
さっきの声が、言葉が、頭の中に流れてきて。だんだん息が詰まりそうになった時、ひーくんが優しく肩を抱いてくれた。
懐かしく感じる保健室のベッド。
そばに椅子を持ってきて座ったひーくんが、お腹をとんとん叩く。
照「苦しくなーい？」
うん…
照「学校、来たくなかった？」
ううん…
照「ちょこっと怖くなった？」
…ん。ごめ、なさ…
照「謝んなくていーんだよ。ちょっとずつ、な…？お前の味方はたくさんいるんだから。」
味方…
目を閉じてみんなの顔を思い浮かべようとしたけれど、浮かんでくるのは知らない人の好奇の目だけだった。
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照side
寝た、か…？
寝たフリ、か…？
とりあえずベッド周りのカーテンを閉めて、そっと離れた。
ここにくる途中で何かあっただろうAは、大野先生と俺を見た途端にぼろぼろ泣いた。
廊下から聞こえる声にビクビク震えて。
喘息が出て体調が悪くても、あんなに頑張って通っていた学校を、Aにとって怖い場所にしたくない一心で。いつものように、優しく肩を抱いた。
テーブルの上に置いてある課題は、すでにほとんどが解き終わっていて。負けず嫌いな性格は変わってないことがわかって、ついニヤけてしまう。
残っていた事務作業を進めるうちに昼休みになったようで、バタバタと騒がしい足音がこちらに向かってきたような気がした。
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ！！！
なまえ「岩本先生！A来てるってホント！？」
恭平「しっ！誰か寝とったらどないすんねん！アホなまえ！」
「お前ら2人ともうるせぇーよ…(笑)」
走ってきたのか、ぜぇぜぇ言う2人の頭をうるせぇって軽くはたいてソファーに座らせる。
「A来てるよ。ちょっと疲れたみたいで、そこのベッドで今は寝てる。ま、昼飯食わさないとだから、そろそろ起こさねーとな。」
そう言ってベッドのカーテンを開けようとすると、なまえがパシッと俺の腕を掴んだ。
なまえ「せんせ…A泣いてなかった？傷ついてなかったかなぁ？」
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きなり(プロフ) - こころさん» 嬉しいコメントありがとうございます…！！こうして言葉で伝えてくださると、とても励みになります＾＾楽しんでいただけるように、頑張ります。今後もよろしくお願いします！ (2021年9月14日 22時) (
レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
こころ - いつも楽しく読ませてもらっています！毎日更新されるのが楽しみです。これからも更新頑張ってください！ (2021年9月13日 21時) (レス) id: b96a3cc535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年8月28日 23時
