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食え食えって言われたものの、出された分を食べきる前になんとなくゾクゾクする感覚。
田中「Aもうごちそうさま？まだ半分しか食べてねーじゃん！」
京本「もしかして、熱出てなーい？」
「ない！熱ないよ。お昼変な時間に食べたから、もうお腹いっぱいになっちゃった…！こーちごめん。残りは明日食べるから！リハビリ疲れちゃった…。ちょっと眠たくなったから、部屋もどるね。」
おでこを触ろうとするたいちゃんから逃げるために、なんとか理由をつけてごちそうさま。
申し訳ないけど今日の皿洗いはお休みさせてもらって、今すぐ座り込みたい衝動を抑えて階段を上がる。
自分のベッドに倒れ込んでから眠りにつくまでは、あっという間だった。
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京本side
Aが部屋に戻ってから。
俺らは誰も喋らずにすごいスピードでご飯を食べ終わり、樹とこーちで様子を見に部屋へ。
北斗が皿洗いをしてくれてる間に、慎太郎と俺で確実に熱が出るAのための看病セットを準備する。
田中「ベッドに倒れ込んでたわ。今のところ7度3分の微熱だけど、震えてるから上がるだろうね。喘息は出てないけど怪しいとこだな。」
階段を降りてきた樹がそう言って、ネブライザーを持っていく。
北斗「俺、湯たんぽ作っていくから、先行ってて」
北斗の言葉に、慎太郎と2人で飲み物やタオル、毛布を持って行く。
部屋に入るとカタカタと震えながらも眠れているAの姿があった。
高地「あ、ごめん。いろいろありがとう。とりあえず眠れてるからいいかな…。ったく、気温を考えろっての。」
こーちのデコピンを受けても目を開けないAが、いつもより小さく見えた。
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さむい…さむい…。
ガタガタと身体が震えているのが分かるし、歯がカチカチなる音も聞こえる。
ーA〜あったかいの入れるよ？
ほくちゃんの声の後、お腹や足の上にじんわりあったかいものが乗った。
田中「目開けれそうなら開けてごらん？みんなここいるから、な？」
ダルい身体に力を入れて目を開けると、どこかホッとした表情のみんなの姿。
北斗「湯たんぽ、熱すぎないかな？大丈夫？」
「ん…あ、りがと。」
耳に体温計が入ってきて、おもわず身じろぐ。
森本「動かないよ〜。ん、7度9分上がってきたね…」
ちょっとでいいから、飲もうってたいちゃんがくれたスポーツドリンクは二口でギブアップ。
俺ら明日休診だから今夜はついとくよってこーちの声を聞きながら、また目を閉じた。
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きなり(プロフ) - こころさん» 嬉しいコメントありがとうございます…！！こうして言葉で伝えてくださると、とても励みになります＾＾楽しんでいただけるように、頑張ります。今後もよろしくお願いします！ (2021年9月14日 22時) (
レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
こころ - いつも楽しく読ませてもらっています！毎日更新されるのが楽しみです。これからも更新頑張ってください！ (2021年9月13日 21時) (レス) id: b96a3cc535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年8月28日 23時
