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京本「ほんっとごめんね!も〜なんでこんな冷えてるの!もしかしてずっと中庭いたの!?ちょっとここ座って!」
森本「きょもひとりで焦り過ぎでしょ(笑)スープ買ったの?お湯入れてきてあげる〜。」
バタバタと走ってきたたいちゃんからブランケットでぐるぐるに包まれた私を、ナースステーションにいる看護師さんたちがクスクス笑う…。
「はずかし…」
森本「はい、ふーふーして食べなね?もしかしてこれだけ!?」
「おにぎりもあるよ〜だ!」
京本「いやいや、朝もトーストだけだったし。あ、お金足りなかった?なんか買ってこようか。」
「いい、いい!あんまりお腹空いてないし。それに!今食べたら夜ご飯が入らなくなっちゃうもーん。」
田中「なら今日はおかわりしなきゃねー!けってーい!」
苦し紛れの言い訳に対して、痛いところを突いてきた樹くん。
「じゃあ樹くんもおかわりしようねー!約束〜!」
森本「あはっ!樹言われてやんのー!」
次の瞬間、いってー!って慎ちゃんの声が病棟に響いた。
.
な「Aちゃん、それ残すの?」
結局スープだけでお腹いっぱいになって、3人がいなくなったタイミングでおにぎりを袋に戻せば、飛んでくるなっちゃんの鋭い視線…。
「んーっと。後で食べようかなぁって?思って…」
「見逃して…?」
両手を合わせて、必殺技上目遣い!
な「うっ…その可愛い顔で見られると…!」
流石のノリで、今回だけだよ?って言ってくれた上に、おにぎりを100円で買い取ってくれた。
ありがたいな…
その日はジェシーのところでおしゃべりして。
樹くんの車に乗ってみんなで帰った。
京本「Aー!!先にお風呂入って、あったまっておいで!風邪ひく!」
ほらほらってお風呂場に押し込まれて、一番風呂をいただく。
ドアの向こうから、なに?冷えてんの?とか、リハビリの後ずっと中庭にいたっぽい。とか、今日めっちゃ寒かったぞ?バカなの?とか好き勝手言ってる声が聞こえていた。
濡れた髪にほくちゃんがオイルを塗って、綺麗に乾かしてくれる。
おら!約束だろ!食え食え!っておかわりさせる樹くん。
はい、樹もねーって山盛りご飯を作る慎ちゃん。
後で熱測ってみてって言うたいちゃんに、もーお前らうるせぇ!飯ぐらい静かに食え!ってぶつぶつキレるこーち(笑)
この、空間がいつまでも続くように、私が考えなきゃいけないことはたくさんある。
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きなり(プロフ) - こころさん» 嬉しいコメントありがとうございます…!!こうして言葉で伝えてくださると、とても励みになります^^楽しんでいただけるように、頑張ります。今後もよろしくお願いします! (2021年9月14日 22時) (レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
こころ - いつも楽しく読ませてもらっています!毎日更新されるのが楽しみです。これからも更新頑張ってください! (2021年9月13日 21時) (レス) id: b96a3cc535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きなり | 作成日時:2021年8月28日 23時