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ーA〜そろそろ起きろ〜？
樹くんの声で、目を開ける。
けど、なんとなく気まずくて布団をかぶる…。
田中「ちょっと！そんなんしたら苦しいっしょ？怒んないから出ておいで…。」
ほんとに…？
まぁ、俺はね？って呟く声は聞こえないフリ。
田中「胸の音も綺麗になってるし、調子良さそうならお買い物でも行く？」
「え…、いいの？いく！いきたい！」
田中「じゃ、準備できたら下おりてきて〜」
やった〜！久しぶりに病院以外のお出かけ！
いつもはしないメイクもして、ちょっぴりおしゃれして。
ウキウキで階段を駆け下りると、走るなよ…って呆れた顔のたいちゃん。
「たいちゃんだ！おかえり…？お昼寝した〜？」
京本「はぁ〜ただいま…。発作で倒れたAさんの隣でさっきまで寝てたので、元気ですよ〜！」
うわぁ、嫌味っぽい…
「なら早く行こっ！おーでかけ！おーでかけ〜！」
田中「Aなんか欲しいもんないのー？」
京本「服とか？必要なもの揃えようよ！大我さんのセンスで選んであげる！」
「えー！たいちゃんのセンスかぁ〜、心配だなぁ？」
京本「はぁー？俺がハイセンスすぎて、みんながついてこれないだけじゃない？」
「樹くん…この人やだぁ〜」
田中「お前らやめろって…笑いすぎて事故るぞ！」
樹くんの運転する車の中は、苦しいくらいに笑って久しぶりに楽しかった！
たいちゃんが選ぶ服は、見事にハイブランドばかりでさすがに遠慮したけど…
俺これ好き！って樹くんが選んだいい香りのシャンプーとか、欲しかった化粧品とか。
いーのいーのってあっという間にお会計してくれて、自分のお財布を出す暇も無かったくらい…。
「こんなにたくさん、ごめんなさい…。」
田中「なーんで謝るのよ。こういう時は、笑顔でありがとうでしょ？」
「…ありがとう！嬉しい！」
素直に気持ちを伝えたら、よくできました！ってたいちゃんが頭を撫でてくれた。
.
京本side
少しの時間だったけど、発作の後ってこともあったのか帰りの車内で寝てしまったA。
後ろから手を伸ばして、ブランケットをかけてやる。
田中「少しはリフレッシュになったかな…。今日も朝から洗濯に洗い物にって、休まないんだよこいつ。」
「楽しそうだったよ？すぐ謝る癖は直してあげなきゃだけどね〜」
俺らの心配をよそに、ぐーすか眠るAにムカついて、鼻をつまんでやった。
ははっ！！ふがって言った(笑)
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きなり(プロフ) - こころさん» 嬉しいコメントありがとうございます…！！こうして言葉で伝えてくださると、とても励みになります＾＾楽しんでいただけるように、頑張ります。今後もよろしくお願いします！ (2021年9月14日 22時) (
レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
こころ - いつも楽しく読ませてもらっています！毎日更新されるのが楽しみです。これからも更新頑張ってください！ (2021年9月13日 21時) (レス) id: b96a3cc535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年8月28日 23時
