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森本side
昨日から病院に泊まりがけだった樹を大我と2人で引っ張って帰ってきて、1番に見たのは冷えピタを貼って眠るAだった。
「あら？結局熱出ちったの〜？」
高地「ありゃ多分朝もあったパターンだなぁ〜。上手くかわされたわ…。」
田中「はぁ〜。熱ないって嘘ついたってこと？もう、何やってんだか…。」
北斗「まぁ、これ見たら何も言えなくなるよ(笑)」
北斗の視線の先には、たくさんのクッキーにチョコのケーキ？
京本「えー！冷蔵庫にプリンもある！！これ全部Aが作ったの！？」
なんでなんで！？って騒ぐきょもを横目に、ふと今日が何の日か思い出す。
「そっか…バレンタインかぁ〜。これ、俺たちに…？もー、かわいいんだから…！」
うりゃ！って髪を撫でると、んん〜って唸りながら起きたA。思わずガバッと抱きしめてしまった。
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寝起きでいきなり抱きしめられて、一瞬フリーズ。
おはよって慎ちゃんに言われて、自分があのまま寝ていたことに気付く。
「えっ？あっ！まって！！…みた？もう、みちゃった…？」
おそるおそる振り返ると、バッチリ見られているクッキーたち…。
樹くんなんて顔ゆるっゆるだし…
たいちゃんはプリン見つけたな、あの顔。
最悪だ…ちゃんとラッピングしたかったのに〜！
情けなさすぎて泣けてくる。
北斗「なーに泣いてんのよ。こんなにたくさん、大変だったでしょ？火傷までしちゃって…。」
いつのまにか綺麗に手当てされた火傷を撫でる手が優しい。
「ちゃんと、綺麗にしたかったのにぃ…！」
森本「Aが作ってくれるだけで嬉しいよ！だってこれ、俺の顔でしょ！？こっちが高地！」
似顔絵クッキーを指さしながら爆笑する慎ちゃん。
「これ、ふっか先生…。」
そう言うと、みんながひーひー言いながら笑って、なんか私もつられて笑った。
思い通りにはいかなかったけれど、ご飯の後にたくさんデザートを食べて、みんなにいつもありがとうって伝えられたから満足かな。
高地にもお菓子もらったしね！
次の日には熱も下がって、病院のみんなにもクッキーを持っていった。
似顔絵クッキーは大好評で、櫻井先生なんて泣いて喜ぶほど…(笑)
帰りに学校にも寄って、ひーくんと大ちゃんにも渡せた。
そろそろ来てみない？って言葉をもらって、また次の一歩を踏み出そうと思えた日だった。
田中「きょも！！俺のプリン食べただろ！！Aのプリン！！本当のこと言って！！！」
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きなり(プロフ) - こころさん» 嬉しいコメントありがとうございます…！！こうして言葉で伝えてくださると、とても励みになります＾＾楽しんでいただけるように、頑張ります。今後もよろしくお願いします！ (2021年9月14日 22時) (
レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
こころ - いつも楽しく読ませてもらっています！毎日更新されるのが楽しみです。これからも更新頑張ってください！ (2021年9月13日 21時) (レス) id: b96a3cc535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年8月28日 23時
