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…起きないでね〜寝てていいよ〜
誰かの優しい声が聞こえて、そのあと胸元に何かが当てられる感覚。まだ目は開けられなくって、何かわからない。
気持ち悪くてとりあえず手で払う。
「んん〜、やぁだ」
…ぷっ！ちょっと、ちょっと…
違う人の声がして、私の手がそっと握られる。
嫌なのにぃ…
やめて欲しくて、がんばって目を開けると、聴診器を耳にはめた樹先生が、しーって口に手を当てていた。
あれ、病院のお洋服じゃない…。
森本「Aちゃんそのまま楽にしててね〜」
手を握っていたのは、慎ちゃんだった。
ん、って樹先生が言うと慎ちゃんにグッと抱き寄せられて横向きになる。次は背中にペタペタ。
今さら緊張してきたのか、心臓がバクバクいいだして恥ずかしくなる。
田中「ははっ！Aちゃんめっちゃ緊張してんね。痛いことしないから、だいじょうぶよ〜。」
森本「慎ちゃんついてるでしょー？リラックス〜」
ほらほら〜ってほっぺたをむにむにされる私はしんちゃんのおもちゃなのかな…
田中「はい、いいよ。起きちゃったなら、ついでにお腹も診ようか。お膝立ててくれる？」
森本「はーい、おてては身体の横ね。んな顔しないの！じゅったん優しいよ〜？」
田中「おい！ハードル上げんなって！(笑)Aちゃんちょっとお腹押すね、痛かったら我慢しないで教えてな。」
慎ちゃんがスウェットを捲り上げて、私のお腹を出すと樹先生が両手でぐぐーって押さえてくる。
やだな…痛くないけど、気持ち悪い…
最後にお腹の上の方を押された途端、鋭い痛みにビクッと飛び起きた。
「っっ！！！！」
田中「お！っと。ごめんごめん、ここ痛いね。もうそこ触らないから、あとちょっと頑張れる？」
森本「もう一回ごろーんしよ。Aちゃんじょうずだね〜、おてては慎ちゃんと繋いどこうな。」
その後触られたところも全部痛くて、涙が出てきた。
「じゅりせんせ、やだ…」
森本「そうだねぇ〜樹先生痛いのしないって言ったのにねぇ〜やだったねぇ。よしよし、泣かないの」
田中「ねぇーえ！ごめんって！Aちゃんの痛いところ調べなくちゃ、治せないでしょ？頑張ってくれたから、お薬出せるんだよ〜？痛いのなくなるように頑張ろうなぁ？」
お薬頑張ったら好きなものたくさん食べようなぁ〜って頭を撫でてくれた。
森本「じゃ、顔洗って朝ごはんにしよっか。ふっか、病院で待ってるねって連絡来てたよ。」
慎ちゃんの言葉で現実を、思い出す。
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うる(プロフ) - はじめまして。この小説が大好きで、涙が止まらなくて、最新話まで1日で読み切りました。読み返したいと思う程でまた最初から読み返しています。これからも作者様の書く小説がゆっくりでも更新されるのを楽しみにしています。素敵なお話をありがとうございます！！ (2021年10月5日 16時) (
レス) @page17 id: 40a0db498e (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - みーちょんさん» はじめまして。嬉しいお言葉ありがとうございます！わっしょい！(笑)続きもよろしくお願いしますー！ (2021年9月23日 10時) (レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
みーちょん(プロフ) - 初めまして！題名に目を惹かれて読み始めましたがもつ涙が止まりません！素敵なお話ありがとうございます。そして倒れるとか苦しいのとかわっしょい！！といいますか…あの看病される系のお話大好きなので嬉しいです(語彙力)続きも読んできます！ (2021年9月22日 3時) (レス) @page46 id: 61a5c2e382 (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - シヤさん» はじめまして。コメントありがとうございます(泣)シヤさんの言葉に泣きそうです…！！ご期待に添えるよう、ただいま続編制作中です！しばらくお待ちくださいねー！ (2021年8月15日 8時) (レス) id: 3cf7c41044 (このIDを非表示/違反報告)
シヤ(プロフ) - まじで涙出てきました深夜に1人で号泣してます、、笑 続編楽しみにしてますね！作者様のペースで体調に気をつけて頑張ってください応援してます、！ (2021年8月15日 3時) (レス) id: 3e44318467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年7月28日 0時
