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部活の日々 ページ3

『はい、今日のパート練習を終わります』

『ありがとうございました!』


『すみれ!帰ろう!』

愛花とはかなり仲良くなり、部活の帰りは必ず一緒だ。

吹奏楽部に中学の頃の同級生がいないので、愛花の存在はすごくありがたかった。


次の日。

『1年初のイベントは定期演奏会だ!でも全員は出さない。各パートで推薦!』

『はい!』

フルートパートは全員ででるのが目標のようだ。

『全員でるよ!』

『はい!』

『じゃあまず1年は体力づくり!ランニング10周、筋トレ各30回!』

『はい!』


たまたま愛花も走っていたので少し中庭で休憩することにした。中庭からは他の運動部の様子が見えやすい。

『運動部もきつそーだねー』


戻るとすでに全員帰ってきていた。

『1年基礎練するよ!すみれちゃん大丈夫?』

『あ、はい!』

(多分、だけど...)

隣で先輩が教えてくれるのを聴きながら必死に吹いたが

『すみれちゃんっ!フルート持って帰っていいから家でも練習してきてくれる?』

『はい!』

『じゃ、ちょっときゅうけーい』

休憩していると、部長の上川先輩がやってきて言った。

『1年5時に中庭集合です!』

『はい!』

5時になる少し前に中庭に行くと、他のパートの1年生も全員集合していた。

そして3年生が1人いた。パーカッションパートの先輩だ。

『1年は基本の挨拶ができてない。ってわけで挨拶の練習!』

(え、挨拶の練習?マジ?)

他のメンバーも同じ気持ちだったのか、返事がない。

すかさず

『ほらっ!またできてないっ!』

『は、はいっ』 『はいっ!』

まばらな返事だ。

『ダメダメ、ぜーんぜん揃ってない』

『返事は声がだいじ!1人ずつ!』

皆んなそれなりの大きさで返事をする。

だがー。

『...はい』

もともと声が小さい子だから仕方のない気もするが、先輩は甘くなかった。

『川井!きこえない!』

だが、さっきと変わらなかった。

『もういい!進まないわ。つぎ!』

『はいっ!』

一通り終わると

『じゃあ次は返事を揃える練習。一番声が小さかった川井に続いて挨拶しろ』

川井さんの声は後ろまで届いておらず、バラバラになってしまっている。

『うしろ〜きこえないんでしょ?きこえないなら返事しないで!』

『きこえないよ!もっと大きく!後ろがきこえないでしょうが!!』

結局約1時間も声出し練習は続いた。

『今日は終わり』

『ありがとうございました!』

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yui★(プロフ) - コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!また更新したら読んでください!ほんとにありがとうございます! (2016年12月10日 0時) (レス) id: 39af5017a9 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルみっちゃん(プロフ) - 面白いです!私もマーチングやってるんで、すごく分かります!これからも更新頑張ってください! (2016年11月29日 15時) (レス) id: b10484d3c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yui★ | 作成日時:2016年11月15日 16時

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