吹奏楽部へ！ ページ1
ほんとうに軽い気持ちだった。
きっかけは入学式の演奏。
(わぁ、すごいな。わたしもやりたいな)
入学式を終えると、中学で同級生だった美奈に話しかける。
『すごかったね、吹奏楽部』
『ね〜!めっちゃ厳しいみたいだよ〜!』
『ふぅーん...』
そのときはまさか入部するとは思っていなかった。
(でも仮入部行ってみたいな)
仮入部期間がはじまり、それぞれがいろいろな部活に体験に行っている。
そんな中わたしは音楽室の前に立っていた。
中から楽器の練習音は聴こえる。だから活動はしているのだろうが、緊張して入れない。
どうしようか考えていると後ろから話しかけられた。
『ねぇっ』
髪をポニーテールにまとめた元気そうな女の子が立っていた。
『わっ!びっくりしたー...』
そんなわたしに構わず話し始める。
『ねぇねぇ仮入部でしょ?一緒にはいろ』
『あ、う、うんっ。そーだね』
女の子がドアを開ける。
『失礼します!入部希望です!』
対応してくれたのは優しそうな先輩だった。
『はーいこんにちはー。初心者でしたらわたしが案内しまーす。経験者は自分のパートへ行ってくださーい!』
女の子はサックスをやっていたようで、サックスパートに行ってしまう。
わたしは優しそうな先輩に他の初心者の子達と回ることになった。
まずホルンパート
『これはマウスピースといいます。まずこれで音をだしてもらいます』
渡されたマウスピースを唇に当て、音を出そうとするが、出ない。
結局その日は、他にも回ったどの楽器も音がでなかった。
こんなにできないものなのか。わたしは下を向いて歩き始めた。
『おーい坂山ー!』
サッカー部の推薦で入学したらしい高山くんが言った。
『どうしたんだよ、そんな浮かない顔して』
『実はね...』
仮入部で楽器の音が鳴らなかったことを話した。
『そっか...』
『うん...わたしにはできないのかなって』
『でもなんか...気持ちわかる気がする』
『どうして?』
『うちの姉ちゃんも吹部入っててさ。同じようなこと言ってた。けど、なんだかんだ3年続いたよ。だから大丈夫！絶対音の鳴る楽器がみつかるって!』
『ありがとう、、、』
次の仮入部。
フルートパートで最後だ。
『はい、息いれてみて』
♪ー♪ー♪
『鳴った!!』
『おー!いいねぇ』
わたしは入部を決めた。
入部届けを持って音楽準備室に入る。
『失礼します!入部します!フルート希望です!』
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yui★(プロフ) - コメントありがとうございます!すごく嬉しいです！また更新したら読んでください！ほんとにありがとうございます! (2016年12月10日 0時) (
レス) id: 39af5017a9 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルみっちゃん(プロフ) - 面白いです！私もマーチングやってるんで、すごく分かります！これからも更新頑張ってください！ (2016年11月29日 15時) (レス) id: b10484d3c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui★ | 作成日時：2016年11月15日 16時
