検索窓
今日:8 hit、昨日:4 hit、合計:11,905 hit

02話、確かめたいこと ページ3







『ねぇ実弥さん私のこと好き?』


「あァ」


『本当に?』


「あァ」



放課後、生徒相談室で私は実弥さんを呼び出した。

側から見れば、何をしてるんだという話だが、私が安心できる唯一の行いだった。




今朝も、いつも………思うんだ。


いつまでたてば、この地獄は終わるのか、と。


私は人前で実弥さんに話しかけることすらあまりできないのに。






「安心しろォ俺にはお前しかいねェ」


『……うん。ありがと……//』


『変な心配してごめん……』


「いや、それは仕方ねェ。俺も生徒から言い寄られるのは……ッ」






彼がモテるのはこんな見た目だが、(いや顔はかっこいいけど)


女子には優しいから、だとも思っている。


きっときっぱり断れないんだろうな……


私が威張れることじゃないけど……


私って嫉妬深いのかな………


でも誰だって好きな人が他の人から言い寄られてたら


不安に感じないかな






「A、どうしたァ?」


『えっえっとなんでも……』


「もう少しで教育相談だろォ。Aは何か悩みとかねェか?」


『………えーと元夫婦がモテまくること………かな』


「俺にそれを話すのかァ」


『だって……不安で。』


「まぁこの学校には、前世の仲間もいるからなァ。多少は察してくれるだろうが、記憶がねェ奴もいる………本当に悪りぃな……A……」


『いっいやこちらこそごめん……謝って欲しいわけじゃなくて……』





悩みも不安も真っ先に聞いてくれて……

考えてくれて………

ああ。私は……本当に……





『………いや、ありがとう実弥さん…おかげで安心したよ……』


実弥さんが何度目だよ、と笑った。







『あっ私無一郎と帰る約束してたんだった!またね実弥さん!』


「………あァ。この一ヶ月間くらいは、教育相談とかあるから、誰でも教師と話せるからなァ。不安になったらまた来い」


『うん!ありがと!』






ガチャ、バタン。



















「…………………時透かァ………」









03話、今世では→←01話、始まりは唐突に



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
57人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紫陽 - ひららさん» 作品見て下さって本当ありがとうございます!!なるべくご要望は叶えたいとは思っているのですが、もし、想像と違っていたらすみません!!あと、冒頭に注意が書いているので、読んでみてください。 (2020年11月9日 17時) (レス) id: 98759a0b87 (このIDを非表示/違反報告)
ひらら - うわん不死川さん…!誰落ちになるか分かりませんがせめて不死川さんの誤解だけは解いて欲しいなと思います…そうじゃないと不死川さんが報われない…() (2020年11月2日 2時) (レス) id: 7174d90ff8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽 - アカネさん» ううううめちゃくちゃ嬉しい感想をありがとうございます!!!!あと少しで更新できるので!!すみませんお待ち下さい〜(><) (2020年10月20日 16時) (レス) id: 98759a0b87 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ - メッッッチャおもしろかったです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年10月18日 9時) (レス) id: e2cc8bc0c3 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽 - fryaraさん» わあああありがとうございます!!!!!不死川さん推しにはちょっとかわいそうな感じに最後なりますが……!?!?でもめっちゃ嬉しいです!!!!ありがとうございます!! (2020年10月13日 17時) (レス) id: 98759a0b87 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫陽 x他1人 | 作成日時:2020年8月18日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。