誰の罪？【時透無一郎】【不死川実弥】

12話、戸惑い ページ13

不死川side






ッ………俺は………何やってんだァ………？







女子生徒がいなくなってから、ふと正気に戻る。

仕方ないことであれ、Aを裏切ってしまった。
全部自分の所為なのに、チッと舌打ちをする





これは世に言う浮気ってヤツじゃねぇかァ………？






いや、間違いない。自分が犯したことも認めるが、これはAのためだ。



お前だって、俺が他の生徒に告白やらされていることにはいい気分にはならなかっただろう。
理由にならないが、これで俺はAだけを見れることにしか、興味もなかった。




これでAだって不安になることはねェ。






あと少し………あと少しだ。



Aが卒業すれば、俺たちはまた一緒になれる。



　




前世では痣があったため、長くは生きられなかったが。
前世では出来なかったことも今世ならたくさんAの望むことをしてやれる。

俺だってそれを待っていた。







これで邪魔者はいなくなった。時透だって流石に諦めるだろう。





そのようなことを考えながら、ガラガラと扉を開けて廊下に出た。







「……ッ何だァ………？」


ふと下を見ると床に、数学のプリントがあたりに散らばっていた。






このプリントは数学の係の奴が持ってくるはずだ。






………便所にでも行ったのかァ………？だが、何か不自然だ。






風か何かで飛ばされたのかァ………？






散らばっているプリントを拾い集めながら考える。






ッ！これはAのクラスのヤツじゃねぇか………

誰であれ、見られて、噂になって、万が一Aの耳にでも入ったら、言い訳も何も出来ない。
だがAは優しいから、このくらい許してくれるだろう。落ち着いてアイツにも訳を話せばきっと………







そう思い、職員室に戻った。








.









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だが、ここでのことがAにも知られていたこと、全部アイツの企みだったことに。気づいていれば、何かが変わっていたのだろうか。









.









？？？？side






あはははは。全部思い通りになって気分がいいなあ。


不死川先生ももちろんだけどあの子もよくやるよねー







ここまで計画通りに行くなんてなんか悪いな。一応胡蝶さんとかにも言って正解だったな。






あれを見れば流石に不死川さんも気づくかも。




それにAも意外と勘がいいからな。






あと少しでAは俺のものになるんだ

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