にじゅうななわ ページ34
カ「有希くん。そういえば球技大会、親戚の人も来てたんだね。」
「ああ。うん」
鉄たちのことだ。球技大会は全員で見に来てくれた。
あ、あと及川組の人も数人来てたな。
なんでかよくわからないけど、嬉しかった。
カルマは「うわ、男増えてんじゃん。」とか言っていたので、多分怪しまれてる。
……親戚という嘘は。
記憶力がいいから、そういうことを覚えているのは、楽勝らしい。
正直、俺が女だってことも覚えていなくてもよかったのに。
そうはいかなかった。
殺「皆さん！席についてください。今日は転校生を紹介します！」
ザワッ
教室がざわついた。
茅「そーなの？律？」
律「はい…今日来る予定らしいのですが……」
どうやら律も知っていたようだ。
茅野はスマホアプリである律に話しかけていた。
ガラッ
その時教室のドアが開いた。
？？「はじめまして殺せんせー。ちょっと性格とかが特殊な子でね。私が直で紹介させていただこうと思いまして。………皆いい子そうですな。これならあの子も馴染めそうだ」
………………ん？あの声、どこかで……
多分知っている人だろう。
入って来た人は、怪しげな白装束を、身体だけではなく、頭から足の先まですっぽりと覆っており、見た目からでは男か女かもわからなかった。
聞き覚えがある声。…ああ確か………
？？「イトナ。入っておいで」
ドーーーーーン！！！！！
「「！？！？！？」」
俺の思考を中断させるように、後ろから大きな音が聞こえた。
？？「俺は勝った。俺がこの教室の壁より強いことが証明された。」
全員「「いや、ドアから入れよ！！！！」」
全員すかさず突っ込む。
？？「それだけでいい。それだけでいい……」
「ってか殺せんせー！何その中途半端な顔！？」
「また、めんどくさいのが来やがった……」
クラスメイトたちは理解が追いつかないようだった。
？？「堀部イトナだ。名前で呼んであげてください。」
「………」
堀部、イトナ……
？？「ああ皆さん。お騒がせしてすみません。あ、私、彼の保護者でございます。まあ見ての通り白いので、“シロ”とでも呼んでください。」
シロ……？おそらく偽名だが、俺は違和感を覚えた。
カ「ねえイトナ君？ちょっと聞いていい？手ぶらでここに来たんだよね？外土砂降りの雨なのになんでイトナ君、一滴たりとも濡れてないの？」
クラスがまたざわついた。
「そういえば確かに…」とでも言いたげに、みんなイトナの方を見た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 173人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
2k?(プロフ) - 続か…ないｯｯだと！？ (2022年9月7日 19時) (
レス) id: 086cbb7ccc (このIDを非表示/違反報告)
紫陽(プロフ) - 睡蓮。さん» 作品見てくださって本当にありがとうございます！！全然失礼じゃないです！！ご指摘ありがとうございます！訂正しておきます！ (2021年6月22日 18時) (レス) id: 9a7f6cc631 (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮。(プロフ) - あの、大変失礼ですが･･･。「うかい」の漢字は鵜養ではなくて烏養だと思います･･･! (2021年6月13日 17時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
金米糖(プロフ) - ゆっぴーさん» イラスト、見てくださりありがとうございます！更新頑張ってください！ (2020年8月7日 23時) (レス) id: e31feca5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴー(プロフ) - はじめまして。作品を見てくださりありがとうございます。金米糖さん。絵を見ました。ありがとうございます (2020年7月29日 0時) (レス) id: 97c763abb2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆっぴー&紫陽 | 作成日時：2020年7月15日 20時
