カコ・いちわ ページ15
あの出来事は忘れない、いや、忘れられない…
これは黒尾組のみんなや及川組のみんなに出会ったきっかけの物語だ。
俺、いや、“私”は。
………
10年前、
私は今15歳だから5歳の頃の話だ。
私は大阪で生まれた。
こんな理由で東京に行くことになるなんて思ってもいなかったけど……
ある日、
母「キャアアアッ!!有希!!逃げてーーー!!」
父「逃げろ!有希!!」
別に、人に狙われるような家ではないとは思っていたけど、
私の家に強盗が入った。
強盗1「うるせえ!!黙ってろ!!殺すぞ!!」
母「い、いやああああ!」
ダァン!!
ダァン!!
強盗が持っていた銃が母に向けて音を鳴らした。
当時5歳の私は何がなんだかわからなくて、
家の机の下に隠れていた。
父「○○ーー!!」
父は母を庇って死んでしまった。
え………?
死んだ……?
父が……?
私の心は完全に恐怖に支配されてしまった。
母「いやあああ!○○ー!!」
ダァン!!
母「ッ……!………あ………有希……に………げ………」
聞きたくもない銃声がなった。
その瞬間に母は父のそばでバタンと倒れて動かなくなってしまった。
ッ母まで………?
強盗2「はあ、殺したのか。」
強盗1「当たり前だろ、チッ手間取らせやがって……っ」
すると強盗二人はゴソゴソと家中を荒らし始めた。
私は決定的な父と母の死の瞬間を見せつけられ、正気ではいられなかった。
すると、ごとり……と私の前にひとつの銃が落ちた。
「………!?」
どこから落ちたのか……とは疑問に思ったが、今は考えることなんてできなかった。
冷静に考えられなかった。
強盗が落としたのか、机の下に隠されてあったのか。
………それとも、
「ああああああああああ!!!」
ダァン!!
ダァン!!
ダァン!!
ダァン!!
ダァン!!
強盗2「!?まだ誰かいるのか!?」
私はなにも考えずに強盗に向かって机の下から、乱射した。
家の窓ガラスも、家具もどんどん壊れる。
ダァン!!ダァン!!ダァン!!
強盗1「がはっ………」
ダァン!!ダァン!!ダァン!!ダァン!!
強盗2「△△!?……ぐはっ……」
私はその銃で、本当に適当に撃ったのに命中し、
強盗二人は死んでしまった。
私が、私が……この、銃で……人を………殺めた……?
当時の私は
親が死んだショックか、
この手で人を殺した衝撃かで、その場で気絶してしまった…
この光景を偶然見ていたのは
・
東京で“死神”と呼ばれている男だった。
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2k?(プロフ) - 続か…ないッッだと!? (2022年9月7日 19時) (レス) id: 086cbb7ccc (このIDを非表示/違反報告)
紫陽(プロフ) - 睡蓮。さん» 作品見てくださって本当にありがとうございます!!全然失礼じゃないです!!ご指摘ありがとうございます!訂正しておきます! (2021年6月22日 18時) (レス) id: 9a7f6cc631 (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮。(プロフ) - あの、大変失礼ですが・・・。「うかい」の漢字は鵜養ではなくて烏養だと思います・・・! (2021年6月13日 17時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
金米糖(プロフ) - ゆっぴーさん» イラスト、見てくださりありがとうございます!更新頑張ってください! (2020年8月7日 23時) (レス) id: e31feca5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴー(プロフ) - はじめまして。作品を見てくださりありがとうございます。金米糖さん。絵を見ました。ありがとうございます (2020年7月29日 0時) (レス) id: 97c763abb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆっぴー&紫陽 | 作成日時:2020年7月15日 20時