金色の鬼と凄腕の剣士達【薄桜鬼×鬼滅の刃】

第四十夜《真の姿》 ページ44

胡蝶「…！？その姿は…？」


甘露寺「(！？皆とっても綺麗だわ…キュンキュンしちゃう…！)」


煉獄「！よもや……その、姿は、」


時透「………！」


宇髄「！？随分と派手な姿になるんだな…」


冨岡「(…………鬼化、か……？)」


伊黒「………ッ！！」


不死川「…！！テメェら…」


悲鳴嶼「嗚呼…見えないが、きっと鬼化だろう…それにしても凄まじい気配だ…」


柱達は目の前にいる六体の鬼を何も言えずに眺めていた



それほどまでに言葉が出なかった



鬼を見て言葉を失ったことが今まであっただろうか。





いや、ない。






これには上弦の零も絶句していた。

千鶴「っ！？わ、私は真の姿になる術など知りませんでしたけど…」


千姫「違うわよ。千鶴ちゃん。これは風間の鬼の気が強すぎて私達まで姿が変わっただけよ」

　
南雲「なるほどな…風間の性格的に、鎖に捕われるなんて屈辱以外のなんでもないのか」


不知火「ハッ！ま、いいんじゃねェのか？」


天霧「この姿を二度も(・・・)人間の前に晒すことになるとは思いませんでしたが仕方ありません…」


風間「フン…やるならば完膚なきまでに倒さねばならんからな…」




白色の髪


鬼であることを示している角


そして金色の瞳


先程の人間のような姿には似ても似つかないその変化に鬼も人間も言葉を失ってしまった。




………金色の鬼。





もうその鎖もなかったかのように消えていた



そして一気に速さが加速していく



鎖により少し負った傷は跡形もなく、何もないところから赤い雫がだらりと流れている



こちらの鬼にも治癒能力はあるらしい。





不知火「ハッ！鬼さんこちら

…ってか？」


上弦の零「…ッ！クソッッ…！！」

南雲「…いきなり言葉遣い変わったな…」

天霧「ええ。追い詰められれば誰しも本性が出てしまうものです……」



上弦の零「！うるさい黙れっっ！！！」


甘露寺「恋の呼吸 陸ノ型 猫足恋風！」

冨岡「水の呼吸 捌ノ型 滝壺」

胡蝶「蟲の呼吸 蝶ノ舞 “戯れ”」


千鶴「！あっ！皆さん！あそこです！」


上弦の零「！？」


不知火「！ッ…確か、悲鳴嶼…とかいったな？いくぞ…！」

悲鳴嶼「嗚呼…」


ダァン！


ダァン！


悲鳴嶼「岩の呼吸 伍ノ型 瓦輪刑部」




不知火は拳銃を、悲鳴嶼は呼吸を同時に繰り出した

バキバキと鬼の両側にあった木が折れる





上弦の零「！？」


バシャッ！！

その時鬼の身体に何かがかかった。

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