金色の鬼と凄腕の剣士達【薄桜鬼×鬼滅の刃】

第二十六夜《蠱毒》 ページ30

全員「！？ッッッ！ゴホッ！ゴホッ！！」



全員が咳き込んでしまう。

ﾄﾞﾀﾝ



思わず、その場に倒れてしまった。





これは……





ドクンッ


ドクンッ


ドクンッ……




！？

胡蝶「まさかッッ！これは……！ゴホッ…ど、毒………！？」


上弦の零「ハハハハッッ！！ご名答！！鎖に触れると体の中を巡っていく毒なんだよー？そして、絶対に人間の力では出すことのできない毒なんだよねー！言っておくけどもがけばもがくほど苦しくなるよ？抵抗しない方がいいんじゃないかな？」


………ど、毒………！？




鎖の中で！？！？


つまり、先程手足も捕われていた六人は手と足にも毒が回っているということなのか



痺れるような痛みが全身を駆け巡る。



………けれどこの鬼さえ倒せば………ッ！！


手足が痺れようが、構いはしない。





不死川「………ッ！チッ！風の呼吸 参ノ型 晴嵐風樹ッ！！」


伊黒「蛇の呼吸 伍ノ型 腕腕長蛇」


冨岡「(喰らってしまった後だから、凪は効かない………ッ！)水の呼吸 捌ノ型 滝壺」


宇髄「音の呼吸 伍ノ型 鳴弦奏々」


煉獄「炎の呼吸 壱ノ型 不知火」


時透「霞の呼吸 参ノ型 八重霞」


悲鳴嶼「岩の呼吸 伍ノ型 瓦輪刑部」


胡蝶「蟲の呼吸 蝶ノ舞 “戯れ”」


甘露寺「恋の呼吸 伍ノ型 揺らめく恋情・乱れ爪」



九人がそれぞれ呼吸を繰り出す。


だが、毒がまわっているためあまり威力や素早さが足りなかった。

全員「…グッ………！！」





………頸が切れない…ッ…！！



このままでは………ッ




勿論、鬼殺隊の最強で最上級の位にいる者達九人のため、ほかの階級の者はいない。



たとえいたとしても、自分たちでこの有様なのだから誰が来ても同じ目に遭うだろう。



ッ失敗した………！！




これは少しでも動ける人を逃した方が………？



考えているうちにもどんどん毒が巡っていく。



目の前にいる鬼を睨みつけることしかできない。




ドクン


ドクン………



全員「………っ！！」



上弦の零「………残念♪判断を間違ったね〜。まぁ僕は時飛ばしした人しか喰わないけど柱だし稀血の人間もいるっぽいしね…結局僕の元に来た時点で結末は決まってたんだよ？ごめんねー？」






鬼の冷たい声が響く。





＿_____．．．









.









？？「判断は、間違っていないと思いますよ？………鬼さん？」


その言葉を最後、意識が遠のいていった。

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