Page6:中島敦(後編) ページ6
『報告書も書き終わって、仕事も終わりかな?…にしても、国木田さんの気迫はすごかったな…』
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「A!そっちの仕事が終わったらこっちをやれ!!」
『この仕事で手一杯ですよ!というかそれ太宰さんの仕事では!?太宰さんにやらせてください!!!』
「太宰ならいないよ」
『太宰さん!?!?』
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『太宰さんのサボり癖は直さないといけないな。私が困る。』
「…Aさん。」
『敦くん…ってどうして泣いてるの!?』
声の方を見ると、敦くんが静かに涙を流していた。
「…僕、Aさんが好きです。」
『え?』
「あなたが出張に行ったと聞いた時、僕はすごくショックで、まるで頭が殴られたような気分でした。」
『あの、敦くん?』
「あなたがいない間は、あなたが戻ってこないんじゃないか、って不安で、悲しくて、ずっと死にそうでした。」
『えっと…』
「どうして出張に行く事を教えて言ってくれなかったんですか。」
『一週間だけだから、いいかと思って…』
「…[一週間だけ]?その間僕がどんな気持ちだったと思ってるんですか!!」
突然の大声に私は反射的に肩を跳ねさせる。
「僕はずっと、ずっと、ずっと、あなたの事で頭がいっぱいで、仕事なんて手につかなかったのに!!」
『敦くん、どうしたの…?私が出張に行く前はこんな感じじゃなかったでしょ?』
「最近、Aさんが近くにいないと、感情が抑えられなくなるんです。不安でいっぱいになって、息を吸うのも辛くなる。…僕は本当にAさんが好きなんです。Aさんは僕のことをただの後輩だとしか思っていないでしょう。分かってます。…でも、僕には…もう、Aさんがいないとダメなんです…お願いです。僕を、見捨てないで…。」
段々と敦くんの声が弱々しくなっていく。今にも消え入りそうな声だ。大事な後輩のこんな姿を見て、見捨てられるわけがない。
『……見捨てないよ、敦くん。』
「本当、ですか…?ずっと、僕の側に、居てくれますか…?」
『…うん、いいよ。だから、泣くのやめよう?』
私が敦くんをこんな風にしてしまったのなら、私が責任を持たなければいけない。
「…っありがとうございます!」
敦くんが笑顔になる。
(嗚呼、いつもの敦くんだ。)
私はもう、敦くんから離れられないだろう。だって、私が居なくなれば…
彼はすぐに壊れてしまうから。
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霞草(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります (2月5日 18時) (レス) id: bf2bd1b5e3 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - ヤンデレは良いね、やっぱり。くにきぃだ君がヤンデレ…。めっちゃ面白かった (12月9日 21時) (レス) @page9 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 国木田くん推しててよかった (11月28日 23時) (レス) @page1 id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
snow?(プロフ) - めっさ好き。続き楽しみ。アイラブヤンデレ。アイラブ文豪。(語彙力とは) (11月24日 0時) (レス) id: 6393b502b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霞草 | 作成日時:2023年11月23日 23時