Page1:国木田独歩. ページ1
やばい、寝坊した!
『おはようございます!』
「おはようございますAさん。」
「おはようAちゃん。寝坊したね?」
『敦くんに太宰さん。お恥ずかしながら寝過ごしてしまいまして…。』
「これで君も仕事サボり仲間だね!よし、という事で一緒に入水しに行こう!」
『私は太宰さんと違って故意にサボった訳じゃありませんよ!勝手に仲間にしないでください。入水もしません。』
「冷たいねぇAちゃん。じゃあ入水以外の心中方法だったら試してくれるのかい?」
「また国木田さんに怒られますよ、太宰さん」
「いいよいいよ、それで返事は…「太宰!!!」
「仕事をサボるなと何度言わせるんだこの唐変木が!」
「ほら、仕事しましょうよ。」
「ちぇー。」
「Aも、ただでさえ寝坊しているのに無駄話をするな!直ぐに仕事にかかれ!」
『は、はい。すいません。』
なんだろう。いつもよりも国木田さんの口調がキツい気がする。なんだか焦っているような……気のせいかな?
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖『ふぅ、仕事終わった。』
寝坊したせいか仕事が沢山溜まっていて、皆よりも帰るのが遅くなってしまった。
「終わったか。」
『国木田さん!?』
一人だと思っていたのに国木田さんがいたようだ。しかし、なんだか元気がない。
『国木田さん?なんだか様子が「何故だ」…え?」
「何故お前は俺の予定を乱すんだ…?」
『寝坊は悪いと…「違う!!!」
いきなりの大声に思わずビクッとする。
「お前は何故他の男と話すんだ?今日だけでどれくらいの時間男と話した?俺の書いた予定にはお前が敦や太宰と話すだなんて書いていない。お前と会える時間が遅くなるだなんて書いていない!!!」
『国木田さん…怖いですよ…?』
「俺は予定が狂うのが嫌いなんだ知ってるだろう、A。お前が予定と違うことをする度に俺は苦しくなる。何故予定を狂わすんだ!!」
『ひっ』
私は思わず後ずさる。国木田さんの目、まるで感情がなくなったような目が、とても恐ろしい。
「何故逃げる。……やはりこうするしかないか。」
私は目をつぶる。すると…
「独歩吟客 〈手錠〉」
ガチャン
私の両手に手錠がかけられる。パニックになる前に、首に痛みが走り、私の意識は、なくなった。
気絶させた女を抱え、一人の男が立っている。
「これで誰にも、俺の理想は邪魔されん。」
国木田独歩は満足そうに笑った。
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霞草(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります (2月5日 18時) (レス) id: bf2bd1b5e3 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - ヤンデレは良いね、やっぱり。くにきぃだ君がヤンデレ…。めっちゃ面白かった (12月9日 21時) (レス) @page9 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 国木田くん推しててよかった (11月28日 23時) (レス) @page1 id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
snow?(プロフ) - めっさ好き。続き楽しみ。アイラブヤンデレ。アイラブ文豪。(語彙力とは) (11月24日 0時) (レス) id: 6393b502b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霞草 | 作成日時:2023年11月23日 23時