文豪と主役達 (ページ9)

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鬼の力ページ9

shao「ロボロは攻撃出来なかったんじゃなく、しなかった、ってことやな！鬼になった後は女医も倒して今に至る、って訳。」

立原「一瞬で二人倒したのか！？というか、鬼になるってなんなんだよ！」

shao「アイツの異能力は鬼になるものなんだよ。鬼になる替わりに身体能力や力が跳ね上がる、その印に見てみ、顔の文字が変わってるだろ？」

男の付けた紙を見ると、［天］と書いてあったのが［鬼］に変わっている。さらに、服装も少し変わっていて、手には長い刀を持っている。

立原「あの刀も異能の影響なのかよ？」

shao「そう、［童子切安綱]、強い異能だよな。でも時間制限がある。制限を過ぎると…『ちょっと待て』

立原「…何でここまで情報を教えるんだよ。」

shao「逆に、何でやと思う？ヒントは、［ロボロの異能力にはクールタイムがある］ことw」

立原「！？テメェ時間稼ぎのためにッ！？…痛ってぇ…！」

男にスコップで頭を殴られる。突然で防ぐことはできず、頭にデケェ衝撃がきた。…そうか。コイツは初めから時間を稼ぐために俺に話しかけてきたんだ。俺に情報をペラペラ喋ったのも、どうせ始末するからか。だんだんと意識が遠くなる。クソ、もっと早く気づくべきだったんだ。………あぁ、もう、ダメだ。
そうして、俺の意識は暗転した。最期に見えたのは…沢山の蝶の姿だった…。

rbr「シャオロン、俺の異能話し過ぎやろ。」

shao「時間を稼ぐためだろ？もうアイツ意識ねぇし、ええやろ。」

rbr「マフィアの残党(アイツ)が良くても他はどうなんや？」

shao「他ぁ？……あぁ、そういうこと。」

rbr「探偵社では瀕死は無傷、なんやっけ。」

倒れた探偵社員の周りに蝶が飛ぶ。次の瞬間、ロボロに鉈(なた)が振り下ろされる！

与謝野「ヘェ…良く分かってるじゃないかい。」

鉈をロボロが刀で受け止める。

rbr「瀕死が無傷になるんなら、今度はトドメを刺さんとなぁ。」

shao「本当に二対一になったな。まあ此方(こっち)が[二]やけど。」

与謝野「勝ち目はほとんどないだろうねぇ。でも、アンタの異能(呪鬼)も時間制限があるんだろう？それまで粘れば、賢治も起きるだろうよ。」

shao「それじゃ、第二回戦といきますか。」