文豪と主役達 (ページ8)

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呪鬼ページ8

shao「ほとんど逃したか…。」

rbr「まぁ、二人あっちの戦力を減らせたんや。いい方やろ。」

与謝野「ヘぇ…。妾たちを倒す気でいるのかい？」

賢治「あのー、話し合いで解決できませんか？」

shao「無理やろ。」

賢治「そうですかー…すいません！僕たちは社長を助けないといけないので。」

そう言って賢治がニット帽の男に鉄パイプで殴りかかる。

shao「ちょ、話してる途中は卑怯やろ！？」

男もスコップで応戦する。

rbr「どうやら彼方(あちら)は始まったようやな。」

与謝野「それじゃ、此方(こっち)も始めるとするかねぇ。」

そして両者武器を構える。

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立原視点

「これは…どうなってんだ…？」

俺の前には、地面に倒れ込み血まみれな探偵社員達、そして雰囲気の変わった、顔に紙を付けた男。戦いは武装探偵社(あいつら)が優勢だった。それなのにこの状況は何だってんだ…！？

shao「訳わかんねぇって顔してんな？」

立原「！？」

気づいたら隣にニット帽の男がいた。俺は後退り、臨戦体制をとる。

shao「別に今は攻撃しねぇよ。それよりあの状態になった訳、教えてやるよ。あれはな、ロボロの〈異能力〉だよ。」

ロボロと女医が戦い始めてしばらくしてからだ。
俺は麦わら帽子の子供の相手をしつつ、ロボロの状況を見ていた。ロボロは攻撃出来ずにいた。

与謝野「何で下に降りてきたんだい？」

rbr「どういう意味や。」

与謝野「アンタは下に降りてくるべきじゃなかっんだよ。弓は近距離線には向かない。現に、こうして追い詰められている。」

与謝野「おそらく近距離特化はあのニット帽の男だろうが、賢治の相手で手一杯だ。けど、これから2対1になるだろうけどねぇ。」

rbr「…フ、フハハハハハッ！さも俺が近距離特化じゃないような言い草やなぁ！」

与謝野「！何だって…？」

rbr「でもなぁ、一つ忘れてへんか？俺らは、〈異能力〉を持ってる。そして、ようやく使えるようになったわ。」

与謝野「…賢治！！攻撃に備えろ！」

『もう遅い』

俺の相手をしていた子供は地面に倒れ込んだ。そしてその替わりに俺の前には…

『鬼』になったロボロが立っていた。