文豪と主役達 (ページ6)

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乱歩さんたちが消えたあと、探偵社では緊急会議が行われている。テレビでは先程の揺れについて報道している。

国木田「…D国によって乱歩さんと社長が人質とされて、非常に芳(かんば)しくない状況だ。それに…あの城。」

与謝野「間違いなくD国だねぇ。」

谷崎「地震がしたと思ったら城があッて…吃驚しました…。」

太宰「社長を拐った異能と一緒だろうね。」

敦「あそこに社長たちがいるなら、早く助けに行かないと！」

鏡花「どうせ戦うしかないなら早く済ませた方が効率的。」

賢治「一回敵さんと話し合ってみませんか？」

国木田「…そうだな。」

僕達は戦う準備を整え外に出る。
城をよく見ると、要塞のような作りになっている。

敦「城は海に沈んでる…いや、浮かんでる！？」

国木田「これも相手の異能か。」

谷崎「でも、誰も城の方を見てる人いないですよね。」

賢治「聞いてみましょう。すいませーん！」

「賢治くん、今日はどうした？」

賢治「あれをどう思いますか？」

賢治くんは城を指差す。

「あれ？って何だい？海しか見えないけど…？」

5人「！」

賢治「そうですかー。ありがとうございます。」

太宰「異能力者にしか見えない結界、のようなものが張ってあるのかもね。これで、敵の異能力が三つ分かった。」

与謝野「一つは空間転移、一つは変化、一つは結界か。」

敦「城に結界が張ってあるなら僕達も入れないんじゃ…。」

国木田「挑戦状を叩きつけておいてそれはないだろう。だが、太宰は入(はい)れない。」

太宰「そうだね。私が入ったら結界が解けて街の人々に混乱を招く。私はD国の情報を調べているよ。」

そう言って太宰さんは探偵社へ、僕達は城へと足を進める。僕達が城の入口に入ると、銃声が聞こえてきた。

？「クソッ！弾が全部弾かれちまう！」

？「銃弾程度跳ね返すくらいわけないわ。それじゃあ俺は倒せねぇぞ？w」

敦「国木田さん！今敵は交戦中みたいですし、今のうちに中に入りませんか？」

谷崎「確かに、今ならはいれるかもね。」

国木田「しかし、敵の注意がいつこっちに向くか…『ッ下がって！』

突然鏡花ちゃんが叫び、慌てて後ろに下がる。すると、僕達がいた場所に矢が刺さる。

？「あんさんらが武装探偵社か？」