文豪と主役達 (ページ4)

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異変ページ4

オスマンと名乗ったその男は、今もなお、笑みを浮かべている。

乱歩「社長は何処だ。」

os「俺らの本拠地。それより、なんで俺が記者じゃないってわかったん？」

乱歩「…あまりにもタイミングが良すぎた。それに、君のポケットに入っているボールペン、それ、盗聴器だろう。」

敦「盗聴器！？」

どう見てもボールペンにしか見えない…。
つまり、仲間に話をずっと聞かせていたのか！？

os「へぇ、それを俺が入ってきた一瞬で見抜いたんか。俺の正体暴いただけあるわ。でもな、推理に一つだけ、違うとこがあるんよ。」

乱歩「…！なんだって？」

os「さっき、D国が本気で日本に侵攻する気がない、って言うとったけど、それは間違いや。武装探偵社とポートマフィア(きみら)が俺らに負けたら、俺らは日本への侵攻を開始する。
逆に武装探偵社とポートマフィア(きみら)が俺らに勝ったら、侵攻はしない。」

！つまり、日本の未来は、僕たちに委ねられているって言うのか…！

太宰「そんな細身で国木田君を投げ飛ばすとは、相当戦いに慣れているね。戦争好きは伊達じゃない、と言うことかな。」

os「それはどうかな。ま、すぐにわかるよ。
　 …ああ。そろそろ時間みたいや。」

そう言うと、彼の体が足の先から消え始めた。

敦「まさか、逃げる気じゃ…！」

太宰「今逃げられたら、社長の場所を見つけるのは困難になるだろう。彼らの本拠地は、誰も知って
いないのだから…！」

国木田「待て！うっっ…！」

敦「国木田さん…！？」

国木田「さっき投げ飛ばされた痛みが、まだ…！」

os「そんなに必死にならなくても、俺らは逃げるわけちゃう。ま、信じるかは勝手やけど。じゃ、
さよなら」

乱歩「……！そういうことか。」

オスマンの体が消える一瞬、乱歩さんが彼に
飛びついた！オスマンは驚いて、目を開けた。
その次には、もうオスマンも、乱歩さんも、いなくなっていた。

敦「そんな…社長に続き、乱歩さんまで！」

太宰「それに、彼は〈すぐにわかる〉と言っていた…それは一体？」

そのとき、探偵社が大きく揺れた。
何があったのかと思い、外を見る、すると…

敦「何だ、アレ…？」

国木田「…！直ぐに探偵社員全員に連絡を！緊急会議を開く！」

太宰「…そういうことか。」

外を見るとそこには…

　『城』が建っていた。