文豪と主役達 (ページ17)

今日:23 hit、昨日:27 hit、合計:7,737 hit

決着(国木田視点) ページ17

国「グッ…！」

また刺された…これで何度煙に刺されただろうか。今も煙は増やされ、そのうち息ができなくなるだろう。谷崎も金髪の男の相手で体力が尽きる筈だ。

kone「どうしたこんなもんかぁ？」

谷崎「細雪ッ…！」

谷崎は細雪で幻影を作ったが、瞬きの間に幻影は全て切り裂かれた

kone「こんなもん全部消せばええやろ！」

谷崎「…ッ！」

相手の剣と、谷崎の小刀が当たり、金属が擦れる音がする。

utu「余所見してる暇無いんちゃう？」

スーツ男の声が聞こえ、その方に銃を撃つ。手応えはない。

utu「ハズレ」

国「！」

俺の後ろでまた声がした。振り向き銃を撃つ。しかし誰もいない。

utu「またハズレ。ほら、煙を止めるには俺を倒すしかないよ？」

声が聞こえるが場所が分からん…！どうしたらいい、どうしたら奴を倒せる。クッ、焦りで考えが纏まらん…！

谷「…ウッ…！」

谷崎の声がした。そちらを見ると、谷崎は胸から腹を切られていた。あの傷は不味い…！

国「谷崎ッ！！！」

俺は谷崎の方へ行く。谷崎は気絶している。傷は深く、出血量が多い。下手をしたら…死ぬ。

kone「これで一人ダウンやな！」

utu「もう限界なんちゃう？」

二体一は不味い！せめて煙が無くなれば…しかしスーツの男を倒すのは今の状況では不可能だ！…本当に煙を消す為には奴を倒すしかないのか？…もしや

俺は仮説を確かめるべく奴らに残りの銃弾全てを撃ちこむ。

kone「うおっ」

utu「よっと」

二人は軽く避けるが、想定通りだ。俺はスーツの男に小刀で切りかかる。

utu「ヤケになったか！？」

奴は小刀を受け止めるが、俺の狙いは違う！俺は右手に持っていた銃で壁を殴る！

バリィン！

否、そこは壁ではなく窓だった。窓が割れ、煙が外に流れる。

国「これで異能は意味をなさない」

kone「煙がなくなったからってもう勝てる気なんか？なぁ大先生？」

utu「…」

kone「大先せ「シッマ」

utu「俺、用事思い出したから帰るわ！」

kone「…はぁ！？！？」

国「独歩吟客！［テーザー銃］！」

俺は異能を使いそれをスーツ男に当てる。

utu「いったぁ！！」

そう言って男は気絶した。

kone「ホンマクズやな。コイツ…はぁ興醒めや」

俺は銃で金髪の男の首を叩く。男は仰向けに地面に倒れた。

国「早く与謝野先生に谷崎を診せねば…」

俺は地面に倒れた。嗚呼、出血が多すぎたのだ。

そうして俺は意識を失った。