文豪と主役達 (ページ14)

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自爆ページ14

中原中也視点

首領が拐われた後、俺が外に出ると、デケェ城が立っていた。俺は敵のアジトだと察し、1人で城壁から城に乗り込んだ。しばらく城内を行くと、突然爆発が起き、辺りは煙で見えなくなった。しかし、煙の中で何かが爛々(らんらん)と光っている。刹那、嫌な予感がして構えをとる。

？「遊ぼうぜぇ！」

敵がナイフで切りかかってきた、銃を乱射する。それは難なくかわされた。

中也「テメェ、誰だ。」

？「俺は［ゾム］。俺はアンタのこと知っとるで。ポートマフィアの重力使いやろ。俺、アンタと戦ってみたかってん。」

ソイツは緑のフードを深く被り顔の見えない男だった。

中也「随分と舐められてるみてぇだな？？…首領を何処にやった？今なら死なずに済むぜ。」

zm「舐めてんのはそっちやろ。俺がアンタに負ける訳ないやろが」

中也「なら死ね！」

直ぐに俺は重力で奴に飛び、殴りかかる。

zm「単純やな」

奴はナイフ一本で受け止めている。

中也「…真面(まとも)に受け止められたのは初めてだ。常人じゃねぇな。」

zm「俺らの事何も知らんのな。暇さえあれば戦争しとる奴らやで、こんな攻撃、喰らい飽きとるわ。」

中也「じゃあ…重力に潰されたことはあるかよ！」

腕に重力をかけ、受け止めたナイフごと、相手を地面に叩きつける。床がへこみ、辺りに欠片が飛び散る。アイツ(ゾム)は俺の拳を受け止めたままの状態で、全く動かない。

中也「あんだけ言っといてコレとはな。拍子抜けだぜ。」

俺はじっくりとソイツを見る。何かが変だ。ゾムは倒れた状態のまま少しも動いていない。呼吸の動きも見られない。まるで…何かを溜めているような…
俺はゾムから離れようとしたが、

中也「！手が掴まれてやがる！クッソ…！」

zm「準備完了や。」

ゾムの体が爆発した！俺は吹き飛ばされ、壁に激突する。

zm「やっぱ自爆すると爽快やな！油断しとったやろ？ざまぁねぇなぁw」

中也「…久しぶりに攻撃を食らったぜ。お前の異能力は自爆かよ」

zm「そう！これスカッとするんよ。」

中也「そうかよ。で、これで終わりかよ？」

zm「…久しぶりに身内以外で楽しめそうやわ。まだまだこれからに決まっとるやろ！」

zm「言っとくが、敗者に未来はないからな」

中也「俺が敗者だって言いてぇのか？…上等じゃねぇか。」