文豪と主役達 (ページ13)

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決意ページ13

鏡花「それは違う。」

敦「鏡花…ちゃん？」

鏡花「貴方は私をマフィアから救ってくれた。私に居場所をくれた。私に光を見せて、償いの機会をくれた。貴方は、役立たずなんかじゃない！」

鏡花ちゃんにしては珍しい、大声で怒りを孕んだ声だった。鏡花ちゃんは僕の方に来て、チーノを攻撃する。鏡花の目には確実な殺気がある。

(怒りに飲み込まれてる！？止めないと！)

チーノに刃が当たる寸前、僕は彼女を羽交い締めにする。

敦「鏡花ちゃん、殺したらダメだ！」

チーノは隙を見て、慌てて仲間(ショッピ)の方に戻る。

敦「鏡花ちゃん、ありがとう。僕のために怒ってくれて。」

鏡花「…私が今探偵社にいられるのは、貴方のお陰だから。」

敦「違うよ。君が人を殺さない選択をしたから、探偵社に入れたんだ。鏡花ちゃんはすごく優しいよ。」

鏡花「…ありがとう。」

(…なんだか先刻から違和感がある。なんだ？)

鏡花「ねぇ」

敦「どうしたの？」

鏡花「体、戻ったの？」

(！そうか、異能が効かなくなってる！でもなんで？そもそもいつ異能を使われた？)

敦「戻ったみたい。それに「そろそろ戦闘に戻ってもらってええか。」

shopi「此方も暇じゃないんよ。」

敦「…ショッピ、お前の異能の詳細が分かった。」

敦「お前の異能は、ずっと続く訳じゃないんだな。最初に僕を攻撃したとき、お前は僕に手で触れてたんだ。それが異能発動の条件。チーノは異能に時間制限があることがわかってたから、僕を精神的に攻撃して、戦闘不能にするつもりだったんだ。」

shopi「………」

chino「……作戦失敗やなぁ。意外に虎くん賢かったんや。」

敦「異能の正体はわかった。ショッピに触れられなければ異能は発動しない。」

鏡花「夜叉白雪で対応すれば、触られる心配はない。」

shopi「………だからなんや？」

敦「え？」

shopi「距離を縮める方法は幾らでもある。」

ショッピが言葉を発した直後、僕の眼前にショッピの手が迫る。間一髪僕は後ろに下がる。

shopi「異能がわかったからなんや？対処できてへんやんけ。なぁ？」

chino「せやなぁ。じゃ、そろそろ戦闘再開するで。」

敦「僕はお前らを倒して、社長を助ける！」

chino「やってみろや。」

shopi「できたらな。」

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ある別の部屋、二人の男が対峙する。

？「テメェ、誰だ。」

？「俺は［ゾム］。俺はアンタのこと知っとるで。なぁ？

ポートマフィアの重力使い。」