文豪と主役達 (ページ2)

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依頼ページ2

探偵社にノックの音が響き、扉が開いた。

『すいません、依頼があるんですけど…。』

入ってきたのは黒色の髪をした男性。
年は太宰さんと同じくらいに見え、服は白いシャツで、胸にポケットがある。そのポケットにはボールペンとメモ用の紙が入っている。

敦「すいません。今は依頼を受けるわけには…」

乱歩「いいよ。それで、依頼内容は？」

(えっ！？社長が拐われたのに、なんで…。)

そうして依頼人と、僕らは椅子に座った。

依頼人「はい。僕は記者をやっています。今朝、僕のもとに妙な手紙が届いたのです。」

そう言って依頼人は一通の手紙を広げた。

『今日、我々は日本に侵攻を開始する。
　先ずは日本の中枢を担う［武装探偵社］
［ポートマフィア］から崩壊させる。
　日本が陥落する日は近いだろう。
　ある国の総統』

敦「日本に侵攻を開始！？武装探偵社を崩壊
させる！？もしかしてこの〈ある国の総統〉が社長を…！」

太宰「いや、そうとは限らないよ。この手紙には〈我々は〉と書いてある。つまり、手紙の主には仲間が複数人いるという事だ。そして〈ある国〉というのは、きっと…」

国木田「《D国》、だろうな。多くの外国の中、国の頂点を〈総統〉と言うのはD国だけだ。」

敦「D国って…？」

国木田「D国とは、国の中枢が14人だけの国だ。その14人の殆どが戦争好き。異能を持つ者もいるらしい。」

太宰「しかし、国自体は安定していて、日本との関係も良好だった筈だ。それが何故…。」

敦「戦争が好き！？……信じられない。それに、
なんでこの手紙は記者さんのところに届いたんでしょうか。普通、異能特務課などに送るのでは…？」

乱歩「そうか！」

すると、乱歩さんが椅子から立ち上がった。

敦「乱歩さん…？もしかして、手紙の意味が
　わかったんですか…！？」

乱歩「あぁ。この手紙の意味は、
　
　 ”武装探偵社とポートマフィアへの
　挑戦状”だ