文豪と主役達 (ページ1)

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開幕ページ1

僕は中島敦。武装探偵社に最近入社したばかりだ。
組合との戦いを終え、今は事務仕事に追われている。

敦「国木田さん、新しい書類です。」

国木田「そこに置いておけ。太宰、仕事をサボって寝るな。」

太宰「だってつまんないんだもの。国木田君はよくできるね。仕事と結婚したらどうだい？」

国木田「貴様…！」

太宰「あー暇だ。入水でもしてこようかな。」

『社長は！？』

敦「乱歩さん、どうしたんですか？社長はここにはいませんけど…。』

乱歩「社長が…探偵社にいない。」

敦「何処かに出掛けているんじゃないですか？」

乱歩「いや、今日は出掛ける予定はなかった。急に予定が入ったとしても探偵社の誰かに伝言を残す筈だ。」

敦「じゃあなんで…」

太宰「拐われた、という可能性が高いね。」

国木田「！拐われた、だと。俺はずっとここにいたのだぞ。その間、変な物音はしなかった。それに、社長の実力なら大抵の賊など…」

乱歩「犯人は異能力者だ。」

国・敦「！」

乱歩「空間を移動させる異能力者が、部屋に入り、社長を拐ったんだ。人がいきなり現れたら、社長でもすぐに対処できない。そうすれば、国木田たちに気づかれずに事を運べる。」

(そんな…本当に社長は拐われたのか…！？)

そんな時

コンコンッ

探偵社の扉からノックの音がした。