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｢どんな任務の内容なの？｣
｢親日アメリカ人の家宅捜索｣
｢わたしも行きたい｣
｢駄目｣
｢大体貴方に合う憲兵の服なんてあるはずないじゃないですか｣
｢実井……｣
実井に有無も言わせぬような速さで、ぴしゃりと言い渡される。
……確かにそうだけれども、いいじゃない。ひとりで居るなんて喋り相手がいないじゃない。
｢波多野の着てみる？｣
｢神永……！｣
歓喜の声を上げると、神永が波多野の服を奪いわたしに放る。
受け取って服の上から着てみたが、三好がらしくもなく吹き出す。
｢……駄目ですねぇ、やっぱり｣
｢はははっ、可愛いよ唯｣
憲兵帽に髪を押し込んだ甘利がこちらに来て髪をくしゃくしゃに撫でる。
払おうとしたのに、腕が重いのは服が大きいからだ。
｢ほら、A。返して｣
ほらほらという手に服を渡すと、端に置いてある椅子に腰を掛ける。
｢ちょっ、髪入らないんだけど｣
｢刈り上げるか？｣
｢福本、……その鋏どこから持ってきたんだ。お兄さんの髪を切ろうって？今すぐ仕舞いなさい｣
｢甘利さん、やってもらった方がいいんじゃない？そうなったら女性に刺されなくなるでしょ｣
｢ひどいなぁ、A｣
そんなことをぼやく甘利さんを、無言で交わし、頬杖をついた。
そうすると、何かを察した実井が来る。
｢拗ねてるんですか？｣
｢別に、｣
｢はぁ……拗ねてますね｣
｢外に行けなくて残念とか思ってない｣
｢思ってるくせに｣
｢ここは表向きは会社なんだから、女が出入りしてたら目立つでしょ。だから結城さんも用がない時はあまり出るなって、｣
｢(結城中佐と思ってる理由が違う……)｣
｢僕が内緒で連れていってあげますよ｣
ほら、約束。と実井の小指が差し出される。
そっぽを向きながら、小指を重ね合わせるとふふっと笑われた。
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結花(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！そういってくださるなんてとても嬉しいです！更新頑張りたいと思います！ (2016年5月11日 23時) (
レス) id: e4f52b721c (このIDを非表示/違反報告)
そら - お話とっても面白いです！更新頑張ってくださいね！ (2016年5月9日 22時) (レス) id: bddda4b7cc (このIDを非表示/違反報告)
結花(プロフ) - かみつれさん» コメントありがとうございます！！ 面白いだなんて凄く嬉しいです！更新頑張りたいと思います！ (2016年5月3日 19時) (レス) id: e4f52b721c (このIDを非表示/違反報告)
かみつれ - 更新楽しみにしています！ (2016年5月3日 0時) (レス) id: 51c4bbe9fb (このIDを非表示/違反報告)
かみつれ - とても、面白いです！ (2016年5月3日 0時) (レス) id: 51c4bbe9fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結花 | 作成日時：2016年4月22日 0時
