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あいらぶせかい ページ7

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うわぁ、あのときと一緒だ……。
と苦笑いしながら、彼女を部屋に入れる。

腕組みをしていた彼は、その子が誰か検討もつかないそうで不思議そうな視線を送ってくる。

覚えてないのか、と思いながら部屋から出てと合図する。





「えっ、」

「今から女子会するから、男子禁制!」

「おぉ……、」




私は、狼狽えながら部屋を出ていく彼をよそに、彼女を椅子に案内する。
少しうつむきがちな頭は、今にも泣きそうで震えていた。

少しの沈黙が続いて、彼女が口を開く。




「ごめんなさい……っ」

「私のせいでっ……!」




「えっ、え……っ、」




ぼろぼろと決壊していくように、流れてくる涙に動揺する。
こんな彼女を見ると、この子がわざと押した筈がないと気付き自分を恨む。


うわぁ―!私のバカ!
この子が嫉妬してもこんなことするはずないじゃないか……!
絶対この子名前知らないけど心綺麗だよね!



「うあぁ、泣かないで……!」



一向に修復の終わらない堤防は嗚咽を漏らしながら、私の手に溢れてくる。
焦りすぎて何をすればいいのかわからず取り敢えずこの子を抱き締めた。

少しばかりサイズの大きい病院服に水溜まりができてしまうが関係ない。
こんな美少女を泣かせてしまった罪は重い……。





「ごめん、なさいっ」




うーん、大丈夫、大丈夫。と背中を擦ってやると少し落ち着いたのか嗚咽は止まり、顔を上げた。
相変わらずこの子の美貌は健在で、(人1)は惚れちゃうかなぁ。なんて。
少しだけ焦りを感じる。




「えー、っと君。名前は?」



そう言えば名前は知らなかった。
美人で有名だけど、話すのは気まずいかなぁ、と思って。



「倉吉、倉吉美帆……」

「ん。じゃあ、美帆ちゃん」




名前で呼ぶと体を少し震わせて私の眼を見る彼女。腫れぼった眼は微かに震えていて。
少し悪いことしたかな?




「私のお友達になって、」






友達になってくれたら、全部忘れてあげる。

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ポテto@不特定カキコ(プロフ) - めっちゃ面白いですw (2015年11月14日 16時) (レス) id: b4decb5eec (このIDを非表示/違反報告)
奏音(プロフ) - 面白いです!!コメ終わったらすぐにお気に入り登録をポチッとおしますね☆ (2015年11月7日 17時) (レス) id: 63f11c4d0f (このIDを非表示/違反報告)
結花(プロフ) - 白石 ゆりこ.さん» ゆうちゃん、コメントありがとうございます! 確か続きが読みたいと言ってくださった読者様がいるので作ってみました!更新頑張っていきたいと思います! (2015年11月7日 15時) (レス) id: 1baf383e15 (このIDを非表示/違反報告)
結花(プロフ) - るねさん» ええ!!本当ですか?!今すぐ変えますね!! (2015年11月7日 15時) (レス) id: 1baf383e15 (このIDを非表示/違反報告)
結花(プロフ) - りんごは世界から消滅しましたさん» コメントありがとうございます!そんなことを言ってくださるなんてとても嬉しいです! 豆腐柔らかいですもんね(笑)更新頑張りたいと思います!! (2015年11月7日 15時) (レス) id: 1baf383e15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結花 | 作成日時:2015年11月6日 23時

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