【チェンソーマン】備忘録【反応集】 (ページ37)

今日:37 hit、昨日:46 hit、合計:481,510 hit

+レゼ/岸辺/天使の悪魔ページ37

【レゼ】

「なぁんだ、同業者か。どーりで隙が無いワケだ」
お互い薄々勘付いてはいたものの手を出せない膠着状態でした。その均衡が崩れた今、手加減をする理由はどこにも見当たりません。しかしどうにも決めの一手が弱い二人。
「本気でかかってきてよ。私は死なないから」
『…なら殺しても意味ないね』
次の瞬間、武器を全て捨ててレゼの体を抱きしめるAちゃん。
任務は失敗、それで良い。もう誰かの言いなりになるのは嫌なんだ。
「……馬鹿」
大きな爆発音と共に、彼女達の姿は消えました。

【岸辺】

「ま、予想はしてたがな」
銃口を突きつけるより前に、手首を掴まれていました。
『……ずっと、疑ってたんですか』
「50過ぎの野郎に若い女が懐くなんてそりゃ疑うだろ」
騙していると思っていたのは自分だけだった。そう気付いて安堵する気持ちと、疑われて悲しい気持ちが混ざって自然と涙が溢れるAちゃん。
「お前はまだ俺を殺してねえ。そう重い罪にはならねぇだろうよ」
全く、最後まで手のかかるガキだ。

【天使の悪魔】

「ふーん。で、勝算はあるの？」
銃口を向けられてもなお表情を変えない天使。
「僕はキミに触れたら勝ち。キミは？どうやって僕に勝つつもりなのかな。キミってやっぱり馬鹿だよね」
彼相手に銃など無意味だということはAちゃんにも分かっています。それでも、せめて彼が人を殺すことに罪悪感を感じないように。
「……本当はずっと、こうしたかったんだ」
初めて触れた唇は、とても冷たかった。