【チェンソーマン】備忘録【反応集】 (ページ15)

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失恋ページ15

好きな人に告白したけどフられちゃった日

【デンジ】

「なぁ、結局ソイツのどこが好きなんだ？顔？」
落ち込んでいるAちゃんを見て居ても立ってもいられなくなります。
『……ぜんぶ』
「じゃあ全部好きになってくれとは言わねぇよ、俺の顔だけでも良いから好きになって。そしたら絶対幸せにすっから」
勢い余って口から出たのは、告白紛(まが)いの言葉と少しの嘘。
ホントは全部好きになってほしんだけどなあ。

【パワー】

「Aの魅力に気付かんとは馬鹿な奴め」
部屋で一人俯いていたAちゃんの隣に腰掛け、珍しく真剣なトーンで呟きます。
「そんな奴のどこが良いんじゃ。宇宙一強くて可愛くて賢いこのワシよりも、ソイツの方が大事なのか……？」
隣を見れば今にも泣きそうな顔。Aちゃんと同じくらい、パワーも悲しかったんだって。

【早川アキ】

「酷い顔のまま仕事に来るな。迷惑だ」
本日6本目のタバコに火を付けると苛立ちを顕(あらわ)にする彼。遠回しな言い方ですが、失恋して傷ついたAちゃんに休みを取るように勧めてくれます。
「……いつになったら、また前みたいに笑うんだよ」
その時の俺には、どうすればお前を笑顔に出来るのか分からなくて。
ただ、足元の吸い殻だけが増えていきました。

【マキマ】

「どうしたのAちゃん」
今にも泣きそうな顔のまま出勤してきたAちゃんに事情を聞きます。
「それは辛かったね。でも仕事はちゃんとしてもらわなきゃ困るんだ」
『…話を聞いてもらえただけで少しすっきりしました、心配かけてすみません。もう大丈夫です。……ってマキマさん、どこか出かけるんですか？』
「え？…ああ、ちょっとね」

同刻、近くの路上で変死体が発見されました。遺体の損傷が激しく身元不明らしいですが、果たして。

【姫野】

「…どうして？」
座り込んで涙を零すAちゃんの傍に呆然と立ち尽くします。
「……ねぇ、どうしてそんな糞みたいな奴のことを想って泣くの？君の涙はそんな人間のために流して良いものじゃない」
はっとして見上げると、酷く傷ついたような表情の姫野。彼女の瞳の奥には深い闇が渦巻いていました。
お願い、泣かないでAちゃん……私のためだけに泣いてほしいの。