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岸side
体調が悪化してきて、咳がゴホゴホ止まらなくなってしまった紫耀。
水飲ましてもダメで、どうすれば良いんだろ....悩んでいた時にあれを思い出した。
蒸しタオルを口と鼻に宛てがう方法。
とにかく早く咳を止めてやりたくて、俺は下に駆けていった。
温かい蒸しタオル片手に、部屋に戻る。
すると階段を上がるにつれ、微かに聞こえてくる....泣いているような声。
何だか嫌な予感がして、俺は足を走らせて部屋に向かった。
＿ガチャッ
岸「しょ＿＿ッ紫耀！！」
扉を開けすぐにベッドの方へ焦点を合わすと
布団をぎゅっと握りしめ、苦しそうに嗚咽を漏らしてボロボロ泣く紫耀の姿があった。
平「ﾋｯｸ、ｯ...ぅ、ぅうｯ....ｸﾞｽｯ」
岸「紫耀、しょお。どしたどした、岸くんに言ってみ？」
平「ッん、ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ....ﾋｸｯふぇ、ｯ...」
ひとまず上体を抱き起こして、胸に凭れさせて背中をトントンと叩く。
それでも中々、涙と嗚咽とそれに咳は止まんねぇ....。
ひとまず、咳だけでも止めた方が良いかな？
岸「しょおー、先に咳止めちゃおうな？」
平「ｺﾞﾎｯ...、んっ...」
鼻と口を覆うように蒸しタオルを宛てがう。
咳だけでも早く治まりますように....そう願いながら、背中も優しく撫で続けた。
すると約5分後、
咳は何とか治まったみたいだ。
でも涙は＿＿まだ、止まっていない。
岸「...紫耀。何でも良いから、言ってみ？」
平「....」
岸「ほんとーに、何でも良いの。な？」
何となく....予想は付いてる。
今日の様子を思い浮かべてみれば。
だからちゃんと、自分の言葉で言って欲しい。
強いられているようには感じて欲しくないから、頭と背中を交互に撫でたり叩いたりし続ける。
すると＿＿＿
平「ッ、さび、し....ｸﾞｽｯぁまえ、た....ぃ」
岸「うん」
平「ひと、ぃｯ...ｸﾞｽｯ、ゃだ、ｯ.....ﾋｸｯけど、ぃえな、くてｯｯ...」
涙の混じった震える声で
ぽつり...ぽつりと、本音を漏らしてくれた。
＿＿やっぱり、そうだったんだな。
紫耀の事だから、きっと色々考え込んじゃったんだろうな。
でもこうして、言葉にしてくれて良かった。
岸「よく言えました。＿今は甘えて頼るのがしょおの仕事。だから、なーんも考えなくて大丈夫」
平「ｸﾞｽｯ....ん、...」
岸「お、いい返事」
そのあと＿＿
無事、紫耀は甘えてくるようになって
熱も次の日には下がりました。
end
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しぃ(プロフ) - りいさん» 無事完結しました！どうだったかな...少しでもご希望通りのお話になっていたら何よりです(´∀｀;) (2019年5月6日 16時) (
レス) id: 52f541da79 (このIDを非表示/違反報告)
りい - しぃさん» 全然大丈夫だよー！書いてくれるだけ嬉しいので(*´∀｀*) (2019年5月5日 7時) (レス) id: 22c4d8294f (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - りいさん» そうだね！令和元年も宜しくお願い致します( ´ ▽ ` )ﾉ うわあぁあだだ大丈夫だよっ汗汗。私のアイディア性が欠けてるだけだから...；；お気遣いありがとうございます泣。でもギリギリまでは色々考えてみて、どうしても駄目だったら少し変更して書かさせて頂きます... (2019年5月4日 11時) (レス) id: 52f541da79 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - ピアノさん» 長野行くんだね！先生に怒られないように楽しんできてください笑。 (2019年5月4日 11時) (レス) id: 52f541da79 (このIDを非表示/違反報告)
りい - 引きこもりなしで喧嘩だけでも全然いいよ！ (2019年5月4日 7時) (レス) id: 22c4d8294f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃ
| 作成日時：2019年4月13日 13時
