12 ページ13
高橋side
岩「じゃあ...そろそろ寝るね。しょお？またね」
平「んぅ、？....ぇんき、ばい、ばぁい...」
岩「ふふっ、可愛い。ばいばい」
玄樹くんが立ち上がり紫耀に手を振ると、紫耀はコテンと首を傾げてからふにゃりと笑い手を振った。最後の最後のまでメロメロのまんま、玄樹くんは自室に向かっていった。
そのすぐ後、岸くんとじんも同じように手を振ったり頭を撫でたりしてから部屋から出ていった。
平「.....ぇん...か、ぃ...」
睡眠取らせた方が熱も下がるだろうし、紫耀ももう寝かせあげた方が良いよね。
そう思い、声を掛けようとした時＿
紫耀のか細い、俺らの名前を呼ぶ声が聞こえた。
高「ん〜？しょお、どしたの？」
平「んん、っ....しょぉ、なんぇも、なぃの...」
あれ.....
さっきまで甘えてふにゃふにゃ笑って幸せそうにしてたのに、突然どうしたんだろう。
声も震えているからまさかと思って顔を覗き込んでみると、やっぱり瞳には涙が沢山溜まっていた。
永「しょーお？どした、やっぱりしんどい？」
平「、ッグス...ちぁう、ちぁっ....ﾋｸｯふえぇぇ...ｯ」
永「ちゃうんやね？じゃあどうしたんかな？お口でちゃんと言って欲しいな」
「違う」と首を横に振り、また小さい子のように泣き出してまった紫耀。
廉はそんな紫耀の身体の向きを変えて、正面からギュッと包みながら優しく静かに言葉を掛けた。
すると、紫耀は苦しそうな嗚咽の間に、言葉を紡いでくれた。
平「ひっく、ｯﾋｸ...しょ、ぉっ...ｸﾞｽｯぉくす、ぃ、ッ...ﾋｸｯすぇ、た....ｯｸﾞｽわりゅ、いｯ、こ...ッおぇん、さぁ、ぃｯ...」
永「ッッ、紫耀.....」
高「ッしょお....そんなっ、悪い子なんかじゃないよっ...」
平「ふぇッわりゅぃ、こぉ...ｯﾋｸぁって、ぉこ、た、もッ」
その紫耀の言葉に、俺の喉は詰まった。
すっかり、幼い紫耀の可愛さばかりに頭は集中していたけど。
こうなったのは、俺らが怒ったから＿＿許されたいって要求が強く生じたからなんだ。だから当然、紫耀の中にはその思いがずっと残っていて.....。
ただ甘やかしてあげるだけじゃなくて、もっともっと他に....その思い、心に直接寄り添ってあげられる方法はあったんじゃないか。
そう、思うと＿＿
物凄く、いたたまれない気持ちになった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 775人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しぃ(プロフ) - りいさん» 無事完結しました！どうだったかな...少しでもご希望通りのお話になっていたら何よりです(´∀｀;) (2019年5月6日 16時) (
レス) id: 52f541da79 (このIDを非表示/違反報告)
りい - しぃさん» 全然大丈夫だよー！書いてくれるだけ嬉しいので(*´∀｀*) (2019年5月5日 7時) (レス) id: 22c4d8294f (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - りいさん» そうだね！令和元年も宜しくお願い致します( ´ ▽ ` )ﾉ うわあぁあだだ大丈夫だよっ汗汗。私のアイディア性が欠けてるだけだから...；；お気遣いありがとうございます泣。でもギリギリまでは色々考えてみて、どうしても駄目だったら少し変更して書かさせて頂きます... (2019年5月4日 11時) (レス) id: 52f541da79 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - ピアノさん» 長野行くんだね！先生に怒られないように楽しんできてください笑。 (2019年5月4日 11時) (レス) id: 52f541da79 (このIDを非表示/違反報告)
りい - 引きこもりなしで喧嘩だけでも全然いいよ！ (2019年5月4日 7時) (レス) id: 22c4d8294f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しぃ
| 作成日時：2019年4月13日 13時
