�� 過呼吸 *N.R ページ11
平野side
今日、撮影で海人が小道具を壊してしまった。
テンションの高かった海人は、人一倍元気ではしゃいでて、皆で「はっちゃけ過ぎ〜」と笑いながらそれを微笑ましく見守っていた。
けど、テンションが高すぎたが故に、海人は机に置いてある瓶のようなものにぶつかり、それをガッシャーン！と壮大に落としてしまった。
ハッと顔を青ざめさせて、海人はその割れてバラバラになった瓶を見つめた。
「ご、ごめんなさいッ...本当にごめんなさい！！」
必死に周りのスタッフさんやカメラマンさんに謝る海人。その必死さを見て、大丈夫だよもう、と許してくれる方が多数いる中....
1人、割れたそれを見てずっと無言のスタッフさんがいた。
その場では何とかそれで収まって、海人も猛反省して「今日はもう静かにしてる...」とシュンとしたけど。
撮影後、俺はどうもあのスタッフさんの事が気になって仕方が無かった。
あの真顔さに、無言。深く吐いた溜息。
もしかしたら、割ったことに対して相当ご立腹.....？
もしそうだとしたら、このままにするってのも気が引ける。海人じゃなくても、せめて誰かしらその方に謝りに行かないと、、
平「廉、ごめんちょっと...」
永「どうしたん？」
海人も岸くんも、それにじんと玄樹も。
各々次のお仕事に向かっていて、今残っているのは俺と廉の2人だけ。
楽屋のソファでくつろいでいる廉に声を掛けて立ち上がると、不思議そうに見上げられた。
平「今日、海人が瓶みたいなやつ割っちゃったじゃん？その時にさ、1人だけめっちゃ怖い顔してたスタッフさんいたの。だからその方に謝ってこようと思って」
永「そうなん？じゃあ俺も...」
平「いや、大丈夫。すぐ戻ってくるから待ってて？」
永「....おん」
背中に感じる視線を無視して、俺は楽屋から出てそのスタッフさんを探しに向かった。
えーっと、、
平「っあ、すみません！」
いたいた。確かこの方だった気が....
平「あの、先程はうちのメンバーが瓶を割ってしまい大変申し訳ありませんでした...！」
しっかり90度に曲げて深くお辞儀をすると、暫くして、良いよと声を掛けられた。
平「本当でs..ス『でもさ、少し話しようか。ちょっと、こっちの部屋来て』あ、は、はい...」
そうだよね....流石に駄目か。
しっかりお話、聞かないと。
意を決して、そのスタッフさんと一緒に小さな空き部屋に入った。
まさかあんな事になるなんて知らずに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 645人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しぃ(プロフ) - いのひかゆうやさん» いのひかゆうやさん！！ わざわざコメント下さってありがとうございます｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡ 予定より長くなってしまいましたので、少し読みにくくなってしまったかも。。。 少しでもご期待に添えていられていたら、本望です(*´v`*) (2019年2月20日 22時) (
レス) id: 52f541da79 (このIDを非表示/違反報告)
いのひかゆうや(プロフ) - リクエスト書いてくださりありがとうございました！！ (2019年2月20日 21時) (レス) id: ea5a7786b3 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - TV好きさん» いえいえ(*´▽`*) 遅くなってしまいますが、どうぞ楽しみにしていて下さいね♪ 面倒お掛けしますが、宜しくお願い致します汗。随時募集中なので、お気軽に下さいね(＊´ｖ｀) (2019年2月19日 22時) (レス) id: 52f541da79 (このIDを非表示/違反報告)
りい - ピアノさん» まじ！？ (2019年2月19日 20時) (レス) id: 22c4d8294f (このIDを非表示/違反報告)
TV好き - ありがとうございます！よろしくお願いします。次から受付roomにさせていただきます。 (2019年2月19日 18時) (レス) id: 320737941b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しぃ
| 作成日時：2019年2月6日 19時
