4 ページ4
H
昨日までは元気だったのに、今日起きたら凄く身体がだるくて
何でだろって思ってたら、屈んでる廉に｢熱がある｣って言われてびっくりした
でも、びっくりした事なんかより
廉の子供に喋りかけるような、優しい口調と
何よりもソフトな関西弁に無性に安心した
離れないでって言ったら優しく抱き締めてくれて
寒いって言ったらわざわざ毛布を出して掛けてくれて
おまけに何も言ってないのに手を握ってくれる
まるで俺の｢寂しい｣って心の声が聞こえてるみたい
今日は
廉だけが居てくれればもう十分
コンコン
誰か来た…？
岸｢廉の飯と紫耀のお粥だよ〜。｣
永｢おぉ、サンキュ！｣
岸｢紫耀辛そうだな…お粥食べれそう？｣
あんまお腹空いてない…
平(…ﾌﾙﾌﾙ)
いつもなら折角作ってくれたからって食べてそうだけど
今日は何か甘えたい
岸｢じゃあこれは夜とかに回そっか。ゼリーなら一口食べれる？｣
岸くんの手にはお皿に入ってる桃のゼリー
桃なら、食べよっかな…
平｢、たべる…｣
岸｢おっ！そしたら俺が食べさせてあげよっかなー…｣
岸くんがあーんしてくれるの…？
でも、やっぱ廉がいい
平｢…れん。ｹﾎｯ｣
岸｢あ、やっぱ俺じゃだめ？｣
平(ｺｸ)
岸｢ははっ、今日は本当に甘えたさんだなー？可愛いから許す！笑｣
永｢んじゃあ俺があーんするね？ちょっと待っててな…｣
岸｢そんじゃ、俺は行ってるなー｣
永｢ほーい。｣
ﾊﾞﾀﾝ…
普段だったら寂しいけど
やっぱ廉がいるだけで全然寂しくないや
永｢よし、あーん。｣
平｢ぁー…｣
何か、ちょっと飲み込みずらい…
永｢大丈夫、よく噛んだらごっくんしてな。｣
言われた通り、いっぱい噛んでやっと飲み込めた
美味しかったけど、もう食べられないな…
永｢もう一口、食べれる？｣
平(ﾌﾙﾌﾙ)
永｢分かった。一口でも食べられて良かったな。｣
あんま寝たくないけど、すごい眠い…
平｢、れん…｣
永｢んっ？｣
平｢ねむ、い…ｹﾎｯ｣
永｢眠たくなっちゃった？じゃあ横になろっか。紫耀が寝てても俺はここに居るからね。｣
座ってる俺を横にさせてくれて、毛布を首まで掛けてくれた
永｢おやすみ、紫耀。｣
一定のリズムでお腹を叩いてくれるのが心地よくて
すぐに眠りについた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 435人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しぃ
| 作成日時：2018年9月9日 22時
