�� 暗所恐怖症 ページ26
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これは、まだ俺が子供だった時の出来事
その日の夜は、嵐だった
豪雨に暴風、雷
俺の事だから大はしゃぎすると思うでしょ？
でも、その日は高熱出しちゃってたから怖くて怖くて…
雨風の音が何ていうか…まぁ凄い怖い音に聞こえてわんわん泣いてた
雷もめっちゃ怖かった
そんな俺を見て、お母さんとおばあちゃんおじいちゃんは
自室じゃなくて、皆がいれる和室で面倒見てくれてた
俺が眠くなってきた頃にはもう夜中で、そろそろ寝ようかと思った時
明るかった家の電気が、全部消えた
皆は｢停電かな〜｣くらいにしかなってなかった
けど、その時の俺は尋常じゃない恐怖心に襲われて
暗闇の中、お母さん達を呼びながら手探りで誰かを探した
そんな中でも襲ってくる、雷に雨風
俺はどんどんパニックになっていって
次第に大泣きしながら過呼吸になるというカオスな状態になった
そんな俺に、おばあちゃんは｢大丈夫だよ。｣って
暗闇の中、安心させようと必死になってくれてた
でも、おれは高熱もあったせいか
体力と心が限界で、そこで気を失った
目を覚ましたのは次の日の朝で、天気は快晴だった
熱は40度を超えてしまって、下がるのに時間がかかった
それから
俺は暗闇が異常に怖いものになった
だから、寝る時も必ず何かしらつけてないとパニックになっちゃう
その事は、メンバーには言ってない
だって、暗いのが怖い、なんて
絶対バカにされるに決まってる
それに、恥ずかしいし
でも
まさかあんな事が
皆がいる前で起こるなんて
思いもしなかった
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作者名：しぃ
| 作成日時：2018年9月9日 22時
