頑張りすぎな紫耀くん－第3章－ (ページ22)

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I

ここ最近、廉と紫耀が妙に寄り添ってる

それに、紫耀は何か無理して笑ったりしてる気がする

昨日、廉と2人でいる時に紫耀の顔が泣きそうだったの

俺こっそり見ちゃったんだ

海人、神宮寺、岸くんも何かおかしいと思ってるみたい

だから、今日2人が帰ってきたら聞こうって皆で決めた

だってメンバーなのに一部だけでコソコソしてるのって、嫌でしょ？

高｢2人、どこ行ったんだろ。｣

神｢さぁ…ちょっと外行ってくるしか言ってなかった。｣

岩｢…帰ってきたらすぐ聞き出す。｣

岸｢いわげん…顔、やばい。｣

そんな事言われたって…

多少はイラつくから

ｶﾞﾁｬ

永｢ただいまー…｣

岩｢2人共、こっち。｣

2人の腕を無理矢理引っ張ってソファに座らせた

永｢げ、玄樹？どないし岩｢何を隠してるの。｣…え？｣

優しく聞いても教えてくれない気がして

強めに聞いた

岩｢最近、2人でコソコソしてるよね。特に紫耀。俺達に何か隠してるでしょ？｣

紫耀の目は泳ぎまくっていて、何かを隠しているのは確実

永｢…それは｣

岩｢紫耀から言ってほしい。廉は…喋らないで。｣

俺達は紫耀の顔をじっと見つめ、何か言い出すのを待っていた

平｢……迷惑、じゃ……ない？｣

少し不安げな、怯えてるような目で俺らを見た紫耀

最初は少しイラついていたけど、そんな不安そうな目で見られてイライラできるはずもなく

岩｢…迷惑じゃないよ。ゆっくりでいいから、教えて？｣

すると、ゆっくりと

喋りだした

平｢、前、金縛りにあって…叫んだら、廉が来てくれて…その後、寝たらまた金縛りになって怖くて朝まで起きてた…そしたら、朝に廉が来てくれて、安心して…でも、まだ、何か病気とか決まった訳じゃないから、皆には言いたくなくて…それから、毎日寝ても30分くらいで、目覚めたり…金縛り、あったり、して…廉と話して、そろそろ皆にも言おう、って…決めて……ｸﾞｽ…今日…びょ、いん…行っ、たら……ﾋｯｸ…ぅ…ｯ｣

そこまで言って泣き崩れた紫耀

その姿が余りにも痛々しくて、安心させてあげたくて

思い切り抱き締めた

岩｢紫耀の事情も知らずに、無理に聞き出そうとしてごめん。でも、言おうとしてくれててありがとう…前の紫耀だったら、全部1人で抱え込んじゃってたもんね。廉だけにでも頼れて凄いよ。…我慢しなくて大丈夫だよ。｣

それから紫耀は

声を出して泣きじゃくった