頑張り過ぎな紫耀くんー第12章ー

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永瀬side

ﾂｰ...と一筋の涙を流した紫耀は、下を向いて部屋から出ていってしまった


すぐに追い掛けようとしたけど、それよりも今は.....勝手な事ばかり言うてる4人に腹が立って、何も言えずには居られんかった


永｢ｯｯあいつが舞台から落ちたのは熱のせいなんやで！？不注意なんかやないっ！｣


高｢ぇ.....熱、？｣


神｢でも、朝は...｣


永｢俺ら誰も気付かんかったやろｯ？あいつ体調のこと絶対言い出さんからせめて声をかけ........〜っ紫耀んとこ行ってくっから！｣


岸｢あっ、廉....｣


メンバーやから、こんな事わざわざ一から言うのもバカバカしくなってきて、途中で切り上げて部屋を飛び出した


中断はしてもうたけど、あいつらなら......すぐに、気付く。俺が言いたかったこと...紫耀を責めてはいけないってこと...全部、もう分かっとるはずや。







ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ

永｢紫耀！廉やからっ！開けるで！？｣ｶﾞﾁｬ


幸い鍵のかかってなかったドアノブを捻って、勢いよく部屋に入る

紫耀はベッドサイドにぐったり寄りかかってボロボロ泣いていた


永｢紫耀、しょおっ？おれ。廉、居るで？｣


左肩をポンポン､と叩いて優しく頬に触れると、涙を含んで悲しげな瞳に俺が写る


平｢ぅ、ﾋｯｸ...ぉれっ、、嫌わ、れ...た.....ｯ..｣


永｢嫌われてへんって。ちゃんと熱があったこと伝えたから大丈夫。ほら、話してたやろ？理由言わんで誤解されてまうかもって。それやから。皆紫耀のこと嫌った訳やない。絶対大丈夫、な？｣


平｢ｯそも、そも...骨折、したのがっ、ｸﾞｽｯ...ぃけなっ...｣


永｢それはしゃーないの。やって思い出してみ？あの舞台は何メートルくらいある？2メートルくらいはあるんやで？そんな高さから落ちたら、紫耀のはむしろ軽い方。｣


平｢で、もっ｣


永｢紫耀？紫耀は自分を責めすぎ。そんなに責めこんだら熱上がって手の治りも遅なるで？｣


そう言えば、分かりやすく大きくなる紫耀の瞳
何だかんだ言って、今紫耀が1番強く思っているのは......手を治すことなんやろうな


永｢しょーお？.....はよ、治したいでしょ？｣


平｢.....｣ｺｸ


永｢せやったら責めるの終わり。分かった？｣


平｢っ....ぅ、ん、、｣


よし.......一応、何とか一件落着やな...


あ、今何時や？.....19時か。飯の時間やけど、、


永｢紫耀、眠たい？｣


平｢ん...｣


時間はあれやけど、ここは睡眠を優先すべきやな

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