頑張り過ぎな紫耀くんー第12章ー

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永瀬side

急いで自室からおソロのネックレスを取り出して紫耀に見せる

すると、痛む頭を抑えながらそれを手に取り、自身のゴールドのネックレスに並べた









瞬間。


平｢ぅああ゛ｯｯ！！！｣


永｢紫耀ｯ！？｣


シルバーのネックレスをｷﾞｭｳｳｯと握り締めて、片手で頭をｸﾞｼｬｯと抑えた


平｢ぃ、たッ...っく...！｣


永｢！？おまッ..何叩いとるん！！｣


激しく痛む頭を、追い討ちを掛けるようにネックレスを握り締めとる拳でゴンゴン叩き出した


その額には既に大量の汗が浮かんでいて、尋常じゃない痛みに襲われているのは確かやった


平｢ッはぁ、はぁ...うｯｯ...もど、りッ、たぃｯ！！もどｯｯ...は、っはぁ...！｣


永｢ッ...！！｣


今、わざと頭を叩いているのは.....もっと痛ませて、記憶が戻る可能性を高めるため、、？


俺は.....俺は眺めとるだけか？それでええの？


.......いや、ダメや。俺は約束した。


『どれだけ痛がってても、止めない』と。


せやったら、やる事は一つ＿＿＿。


永｢ｯｯ他にも2人の思い出はある！！もっともっと...数えきれない程あるんやｯｯ！！俺がJrの頃に何もかも上手く行かへんで沈んどった時ッ、紫耀は立ち直るまでずっと寄り添ってくれた！あん時、一緒に泣いて一緒に悲しんで一緒に怒ってくれた！1番俺を支えてくれた日なんやッ！｣


平｢ふ、う゛ッ...！....ｯｯぁあ゛あ...！！｣


永｢逆に紫耀が舞台のプレッシャーで押し潰されそうになってた時ッ！俺はきっと紫耀に1番寄り添ってたはずや！盲腸なってドクターストップ掛かった時ッ！最初は宥める為にキツいこと言ってもうたけどっ...理解してくれた後からは抱き締めて一緒に泣いて悔しがった...！！｣


平｢ッッ...＿＿ぁ、ああぁ゛っ..！！ぃたッ...いた゛、ぃっ！！｣


永｢紫耀ｯｯ！！｣ギュッ


今にも意識が飛んでまいそうなくらいに痛み出した紫耀を、いてもたっても居られんくなって、覆い被さるように強く抱き締めた


永｢思い出せやッ！！！俺と過ごした時間ｯ、俺との思い出ｯｯ！！家族、友人、他の事務所の先輩後輩、メンバーｯ！！それぞれと過ごした時間思い出せやッ！！はよ戻れｯｯ！！はよ、はよッ....戻れ、や.....！！｣


気持ちが高ぶって、怒鳴りつけるように心の声をぶつけ、願いを込めるように紫耀の首に掛かっとるネックレスを強く握る


平｢ああ゛ぁあッ！！や、だッ！！ぃたｯｯｯ.......…｣


永｢ッ....紫耀、、？｣

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