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N
電話が途中で切れて、何回か電話掛けたりしたけど全部出ない
LINEをしても何一つ既読がつかない
嫌な予感しかせんくて、すぐに優太にLINEして紫耀の家に向かった
ピンポーン…
永｢紫耀ー…｣
岸｢おーい。｣
ｶﾞﾁｬ
永｢あ、しょ｣
ﾌﾗｯ
永｢っぶな…紫耀？紫耀？大丈夫？｣
え、え、え
開いたと同時に前に倒れ込んできたんやけど…
結構ヤバい感じやない？
岸｢紫耀〜？何か返事できる？｣
俺らが話しかけても応答はなく
聞こえてくるのは
平｢ん…、はぁ…っ…はぁ…、｣
苦しそうな息遣いだけ
でも、目は閉じているわけじゃない
見た事ないくらい虚ろげで、意識が飛びかけって感じ
ていうか…
永｢紫耀、身体あっつい。絶対熱出てるわ…｣
さっき下痢に嘔吐に…って言っとったけど、プラス発熱って…
前にもこんなのあったな…
岸｢ここにいても悪化するし、布団まで連れていこうか。｣
永｢せやな。紫耀？もう少しだけ頑張ろね。｣
優太に手伝って貰いながらなんとか紫耀を背中に乗せて、中に入った
入ってすぐに気付いた異変
永｢…ん？そこ、｣
岸｢……戻しちゃったのかな。｣
トイレの床にトイレットペーパーが被せてあった
でも、ここって事は…
まさか
永｢もしかしたら、腹痛と吐き気同時に来たって事？｣
普通ならここまで来れば便器に戻せるはず
なのにここにって事は、そういう事かもしれん
岸｢…だとしたらそれで一気に体力無くなったんだろうな。｣
永｢かもな…平｢うｯ…｣…え、紫耀？｣
俺、おぶってるから顔が見えへん…！
岸｢…顔凄い真っ青。多分気持ち悪いのかも…｣
えぇっマジか！
はよ吐けるとこ連れていかんと！
岸｢じゃあ俺ここ掃除しておくから！紫耀お願い！｣
永｢分かった！え〜っと…｣
布団行っても袋なかったらあれやし…
洗面でええか！
永｢下ろすからちょっと待って！…、よし、支えとるからここ吐いちゃいな？｣
倒れないようにガシッと腰を支えて、空いてる手で背中をさすった
なかなかキツい体制やけどな…笑
平｢はぁ、うぇ…ｯ、ごほごほっ、はぁ…げほっ…うｯ、げほっ…ﾋｯｸ…はぁ、｣
余程辛いのか、涙を流し始めた
永｢辛いな…頑張れ。｣
平｢ふｯ…ﾋｯｸ、げほっ…ｸﾞｽ｣
……もう、大丈夫かな。
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作者名：しぃ
| 作成日時：2018年9月3日 0時
