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K
紫耀が眠り始めてから
もう、今日で2ヶ月経つ
あの日からは来れない時以外は必ず病室に寄って、紫耀に話し掛けてる
今日は俺と、海人が来れる日だったから
病院に一緒に来た
ガラッ岸｢紫耀っ！おはよー！｣
高｢おっはよー!!｣
当然、返事は来ない
岸｢紫耀が寝始めてからもう2ヶ月かー…もうすっかり暑さなんてなくなったよ。紫耀、起きるんだったら今が丁度いいんじゃない？暑い時に起きるなんて嫌でしょ？｣
高｢しかも色々な人が紫耀に会いたがってるよ！紫耀は本当に愛され者だね〜。｣
岸｢前さ、WESTさんがお見舞い行ったんだって。のんちゃん、30分以上号泣しちゃって大変だったって言ってたぜ笑 松本さんとか健人くんとか…本当に色々な人が毎日のようにメールしてくるから。…そろそろ、起きてよ。｣
まるで人形みたいに動かない紫耀
でも、握った時に感じる手の温もりや
ピッピッという規則正しい音で
あぁ、紫耀もちゃんと生きてるんだ
って、実感できる
なのに、何で起きないんだろう
ここには、紫耀が生きてるっていう証が
沢山ある
後は
紫耀が目を開けるだけ
色々な、沢山の人達が
それを待ち望んでいる
岸｢…2ヶ月も寝れば、もう十分でしょ？早く、起きてよ…｣
高｢寝るの好きなのは分かるけど、そんなに寝るのはないって…｣
もしかしたら、起きてくれるかも
そんな、ほんの少しだけの希望で
紫耀の事を抱きしめた
2ヶ月なんて
長すぎるよ
早く
目を開けてよ…
岸｢……起きないよな。｣
高｢待って！！｣
え？
なになに？
高｢今…紫耀の、手が…｣
え、まさか…
動いた、とか？
岸｢…紫耀っ？俺と海人、いるよ？お願い…起きて、ｯ｣
高｢また寝ちゃだめ！次起きんの、いつになんの…？皆紫耀の事待ってるから！早く、起きてよ…｣
身体を軽く揺すったり、叩いたりしていた
そして
次の瞬間
平｢…ん…ｯ、｣
2ヶ月、閉じられていた目が
ゆっくり開かれた
岸｢紫耀ｯ！！…よく頑張ったな。先生、今呼ぶから。｣
高｢紫耀…っ…しょお〜泣…寝すぎだよバカっ｣
平｢ｯ……ちょっ…、と……ね、すぎ……ちゃ、っ…た…か、な……ご、め…っ｣
俺が2ヶ月前言っていた通り
起きてすぐ、笑顔を見せた
でも、
今は紫耀が目を開けているだけで最高に嬉しい
紫耀
ほんとにほんとに
頑張ってくれて
ありがとな
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作者名：しぃ
| 作成日時：2018年9月3日 0時
