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I
今日の撮影は中止にして貰って、皆で紫耀の家に上がった
ひとまず眠ってる紫耀を布団に寝かして、その周りを皆で囲った
高｢……ん？これ、もしかして…｣
海人が机の上にある物を指差した
岸｢カッター、だ…｣
もしかして、このカッターで…
岩｢紫耀、何でこんな事…｣
神｢何かあったとしか言いようがないよな…｣
色々考えたいけど…
本人に聞かなきゃ本当の事は分からないよね
岸｢お、こんな所に救急箱ってのあった。やっぱしっかりしてるんだな〜。｣
岩｢ちょうど良かった。手当てするからそれ貸して？｣
ほんとだ、ちゃんと救急箱って書いてある
俺なんてただ棚に入れてるだけだけど笑
消毒液とガーゼと包帯と…
使うもの全部入ってる笑
まず消毒液つけないと…
岩｢ちょっと染みるかな…｣
平｢ん、ｯ……あ、れ……｣
あ、やっぱ染みたかな…
目覚めちゃった
岩｢ごめん、ちょっと染みるけど我慢しててね。｣
起きたけど、特に何も触れずに手当てを進めていった
時間掛かったけど、なんとか終わったかな
岩｢はい、終わり。｣
平｢……｣
さて、何があったか聞かないとね…
岩｢しょーお、こっち、見て？誰も怒ってないから。｣
おずおずと顔をゆっくり上げてくれた
岩｢いい子。…まずね、傷の事はまだ聞かないから。紫耀は、最近悩み事とか嫌な事とかある？何でも良い。しっかり受け止めるから、話してくれないかな。｣
平｢……1週間くらい前から、スタッフさんから悪口、言われてて…いつも、30分以上言われて、それで、心がモヤモヤして…リスカ、してみたら…気持ちよくて、スッキリ、するの。」
岩｢うん。｣
平｢しないと、おかしくなっちゃいそうで、必ず…やってた。最初は、一回だけ、だった…けど、物足りなくて、数回……それで、昨日、皆の悪口も言われた。…それが嫌で、いっぱい切った。……そしたら、倒れて…今日の朝、まで……気、失ってて、……ｸﾞｽ、もう…どうすれば、良いか…っ、分からない…っ…おれ…おれ…ｯｸﾞｽ…おかしくっ｣
ギュッ
岩｢おかしくない。紫耀は何にもおかしくない。おかしいのは無条件に悪口を言ってくる武田さん。紫耀は、聞きたくもない悪口いっぱい聞いて嫌になっちゃったんだね。でもね、傷をつけちゃうのは絶対にだめ。｣
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作者名：しぃ
| 作成日時：2018年9月3日 0時
