3 ページ14
K
戻ってきたら、何やら大騒ぎになってる
なんだ…？
岸｢……えっ｣
人が重そうな鉄のようなものの下敷きになってる
高｢紫耀ｯ！！｣
え、紫耀……？
岸｢……し、紫耀！？なんで…っ！｣
海人の方へ行くと
そこには確かに、頭から血を流して虚ろげな顔で横たわっている紫耀の姿が
俺があっちに行ってる間、何が…
高｢しょ、お……ｸﾞｽｯ…何で…庇わなくていいのにっ！！紫耀…ｯ！｣
庇う……
紫耀、もしかして海人を庇って…？
ス｢も、もう少しで救急車が来ます！｣
神｢もう少しって…どれくらいなんですか！？｣
ス｢少なくとも…っ、15分は掛かるみたいです…｣
岩｢15分なんて…その間に…っ、｣
15分って…
長いよ…
永｢紫耀！！救急車来るまで頑張れよｯ！｣
皆が必死に声を掛けてる中
虚ろげな紫耀が
1人俯いている海人の手を、震える手でにぎった
高｢っ！紫耀…！？｣
平｢か……い…ｯ……ま……も……れ…、て…………よ……か…｣
高｢しょお…？…紫耀！！ねぇっ！｣
紫耀
意識、なくなった……？
岸｢紫耀！紫耀っ！！…海人ｯ、そんなに揺すっちゃ駄目…！｣
涙を流しながら紫耀を勢いよく揺する海人
気持ちも、分からないわけじゃない
きっと、一番混乱しちゃってるよね
高｢やだっ！！ｸﾞｽｯ…俺なんか…ｯ、俺なんかを庇ったせいで紫耀はこうなったんだ！！…ｸﾞｽｯ…ごめんっ…ごめん…ｯ…｣
岩｢海人！…大丈夫だから。絶対紫耀は大丈夫だから。こっち、おいで？深呼吸しようね？｣
軽くパニックになってる海人を、いわげんが別の場所に移動させて
落ち着かせてくれてる
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ
救｢遅くなりました！負傷者は！｣
やっと来た…
神｢こっちです！｣
救｢ストレッチャー乗せます。いちにのさん！…それではどなたか同伴者1名、いらっしゃいますか？｣
同伴者か…
誰にしよう
永｢岸くん！リーダーやから、行って！俺らは後からいく！｣
え、おれ？
岸｢あ、わ、分かった。俺行きます！｣
救｢それではお願いします！｣
スペーディに救急車の中に乗って
すぐに救急車は発進した
岸｢紫耀…絶対に、死ぬなよｯ……頑張れ…頑張れ…｣
神様
どうか
紫耀の命を
救って下さい…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 464人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しぃ
| 作成日時：2018年9月3日 0時
