祈願の果てに【after Story】 (ページ44)

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11話ページ44

貴方side

人気のない所まで来ると、2人の態度が途端に変わる

まあよくある手口だな…

『本当にやめてくれない？

友達を探すので忙しいのよ』

1「口の減らねぇ女だなぁ…

俺らが怖くないってか？」

『えぇ、別に怖くないわ』

2「気の強い姉ちゃんは嫌いじゃないけどよぉ…

ちょっとばかし静かにしろよ」

肩を押されて壁に身体をぶつける

口が減らないのはどっちなんだか…

『私も、気の強い人は嫌いじゃないわ…

でも、強がってる奴は嫌いなの』ﾆｺｯ

2「ぐっ！！！」

相手の思いっきり顎を思いっきり蹴りあげる

人間の急所にモロに入ったら1発で伸びる

続けざまに回し蹴りでもう1人のこめかみを捉える

体勢を整えた時には、ピクリとも動かなかった

『はぁ…せめてもうちょい骨のあるやつがよかったな…剃』

ゾロを回収するためすぐに海岸へ向かう

呑気に砂浜近くに生えた木の下で寝息を立てている…

『探したんだけど！？！？』

ｿﾞﾛ「んぁ？おー、どこで迷子になってたんだ？」

『それはアンタのほうだよ…！！！』

もう怒る気力も尽きたので、

すぐに目的地を目指すことにする

段々と空が暗くなっていき、ジメジメとした気候に変わる

それと反比例するように、僕の気分は高揚してきた

目の前に見えてきた島に、ゾロが驚く

ｿﾞﾛ「ここって…！？」

『ここはクライガナ島・シッケアール王国跡地』

ｿﾞﾛ「鷹の目の…！？」

『え？言ってなかったっけ？

僕が会いに来たのはミホークさんだって』

ｿﾞﾛ「はぁぁああ！？！？」

島に上陸し、ミホークさんの別荘を目指す

一際強い気配を感じ取り、思わず武者震いが走る

城が見えてくるとヒヒ達が道を阻むかのように

僕達の目の前に、10匹程出てきた

ｿﾞﾛ「こいつら…！！」

『ごめん、ミホークさんに用があるんだ

そこをどいてくれると嬉しいな…？』ｷﾞﾛ

ﾋﾋ「！？！？」ﾋﾞｸｯ

足元から締め付けるような覇王色に、

ヒヒ達はそろそろと道を空ける

『ん！ありがと！』

ｿﾞﾛ「これが…Aの覇王色…！！」

大きな城の前まで来ると、少し強めにノックする

ドンドン！

『リシャール・D・Aです！！約束通り伺いました！』

ﾐﾎｰｸ「空いている、入るがいい」

『失礼します！』

大広間に進むと見えた、会いたかった人

数年前よりも更に貫禄が増したようでカッコイイ…

『ミホークさん！！』