祈願の果てに【after Story】 (ページ37)

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4話ページ37

貴方side

ｻﾝｼﾞ「そんで、どうしたの？

このくそマリモ引き剥がせばいいのか？」

本心を言えば今すぐにでも…！

でもゾロを放ったらかしてしまった罪悪感が…

…今だけはこのままでいようかな…

『それは是非ともお願いしたいけど…

ねぇ、明日ちょっと出かけるんだけど、

サンジの特製弁当作ってくれない？』

ｻﾝｼﾞ「弁当？別にいいけど、明日島に着くの？」

『僕個人の用事があるんだよ』

ｻﾝｼﾞ「なるほどな、で？そいつはどうすんの？」

『…なんで皆ゾロの事聞くの…』

そんなにゾロが心配なのか…？

ゾロって愛されてるんだな〜

まああんだけの方向音痴、心配しない方が無理か…

ｻﾝｼﾞ「Aいないとうっせぇからなコイツ…」

『…いっその事、格納庫閉じ込めといたら？』

ｻﾝｼﾞ「このゴリラに船破壊されかねねぇよ…」

『んー…ちょっと考えとくよ

明日だからね！弁当よろしくね！』

ｻﾝｼﾞ「Aの分だけでいいのか？」

あ、どうしようかな…

手土産にお酒は持っていくつもりだったけど、

サンジの弁当一緒に食べようかな…

『2人分頼めるかな？』

ｻﾝｼﾞ「コイツ連れてくの？」

『相手と食べようと思ってさ』

ｻﾝｼﾞ「…Aもしかして…浮気？」

『んなわけねぇだろ…たたっ斬るぞ？』

ｻﾝｼﾞ「A…どことなく緑の面影が見えるぜ」

『そんだけ、よろしくお願いします！』

ｻﾝｼﾞ「りょーかい

あ、今からナミさんとロビンちゃんに

紅茶入れるんだけど、Aも何か飲むか？」

『…いつものをお願いしようかな？』

ｻﾝｼﾞ「ﾌｯ…かしこまりました、少々お待ち下さい」

サンジがキッチンへ戻るのを見送る

バラティエに通っていた頃、

ずっとこの頼み方だったなぁ…

今でも覚えているサンジも凄い…

ｿﾞﾛ「…おい」

『あれ？ゾロ起きたの？』

ｿﾞﾛ「用事ってのはなんだ、どっか行くのか」

『聞いてたの？まあ、昔馴染みの人に会いにさ』

ｿﾞﾛ「明日ってのは」

『明日の夕方から船降りて向かうんだよ〜』

ｿﾞﾛ「…俺も行く」

『言うと思ったけどさ…

んー…じゃあ、絶対邪魔はしないこと

僕のお願いをちゃんと聞いてくれるならいいよ』

ｿﾞﾛ「おう」

ミホークさん…早く会いたいな…

明日の夕方なんて言わず、お昼にすれば良かった

既に待ちきれなくて、うずうずする…

僕がはしゃぐ後ろで、ゾロの顔は曇っていった…