祈願の果てに【after Story】 (ページ36)

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3話ページ36

貴方side

僕のビブルカードには見聞色を纏わせてあるから

渡した相手の居場所はすぐに分かる

『別にずっと居なくなる訳じゃないし、

1週間のうちには戻ってくるから』

ｳｿｯﾌﾟ「そんなすぐなのか？」

ﾙﾌｨ「いいぞー」

ｳｿｯﾌﾟ「軽！！！」

『サンキュー、船長』

ｳｿｯﾌﾟ「お前が居ない間、

ゾロをどうしろって言うんだ！？」

『へ？別にほっとけばいいんじゃないの？』

ﾁｮｯﾊﾟｰ「Aがいない時のゾロ、

凄く不機嫌になるんだ…！俺チョー怖ぇよ！」

ｳｿｯﾌﾟ「俺も同感だぜチョッパー…！！

あいつは手がつけられなくなるぜ…

前はあんな奴じゃなかっただろ…！？」

『お、おう…』

涙ながらに訴えてくるウソップに若干ビビる

そんなこと言われても困るんだが…

それについてこられても、こっちが困る…

『まあいいや、とりあえず伝えたから』

ﾙﾌｨ「おー！」

ｳｿｯﾌﾟ「俺を見捨てるなよぉ〜！！」

ﾁｮｯﾊﾟｰ「なよぉ〜！！」

笑顔の船長と、涙を流す2人を置いて

今度はサンジを探そうと甲板へ降りる

すると背後から腕が回ってきて抱きしめられる

こんなことするのは見なくても分かる

『ゾロ…ちょっと離して、サンジ知らない？』

ｿﾞﾛ「俺よりくそコックかよ…」

『ねぇ、下ろしてくれない？』

ｿﾞﾛ「…」

『無視しないで欲しいんだけど？』

ゾロに持ち上げられ、甲板の端の方に連れていかれる

腰を下ろすゾロの膝の上に乗せられ、

逃がさないとばかりに両腕は胴体に巻かれる

『いつからそんなに甘えたになったの？』

ｿﾞﾛ「知らね」

『…やることあるんだけど』

ｿﾞﾛ「3分で戻って来いって言ったよな？」

『無理とも言った』

ｿﾞﾛ「いいから動くな、寝る」

僕は抱き枕じゃないんだけど？

僕の肩におでこを乗せ、寝息を立て始めるゾロ

寝ていても身体はがっちりと捕まえられている

…どうやったらこんなにパワー付くんだろ…

今度メニュー同じだけこなしてみるか？←

起こすことも抜け出すことも出来ないので

瞑想でもしようかと考えていた時に、

丁度よく視界に入る金色の髪…

『ちょっと、サンジ！サンジ！』

ｻﾝｼﾞ「A…ってこのくそマリモ…

またこいつAに迷惑被りやがって…」

『迷惑ではないけど頻度を抑えて欲しいわ…

毎日毎日は流石に疲れるよ…可愛いけど』

ｻﾝｼﾞ「惚気けなら他所でやれ」