祈願の果てに【after Story】 (ページ34)

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再戦ページ34

貴方side

今日はいつもより早く目が覚めた

いつもより早く朝食を食べ終えて、

いつもより早くトレーニングに励んだ…

当たり前の様な事に感じるが、

僕にとってのこの非日常は、

何故か、好奇心で渦巻いていた

それはあながち勘違いでは無いようだ…

ﾅﾐ「A〜？部屋で電伝虫鳴ってるわよ？」

『すぐ行く！ほらゾロ、ちょっと離して』

ｿﾞﾛ「…3分で戻って来い」

『それは分からない』

当たり前の如く隣にいるゾロを引き剥がして

部屋へ向かうと、僕のベッドの端の電伝虫が鳴いている

もしかしたら…あの人かな…！？

『はい、もしもし？』

「久しいな、Aよ」

やっぱり僕の勘は当たる…今回はとても良い方向で

僕は自然と口角が上がっていた

『お久しぶりです！ミホークさん！！

それで、ご用件は何でしょうか？』

ﾐﾎｰｸ「少し前の新聞を目にして、

主の呪いが解かれたと知ってな

懸賞金も上がったとは、流石Aだ」

『そんなことないですよ、まだまだです！

呪いの話は、今度そちらへ伺った時に、

嫌という程お話しますよ！！』

ﾐﾎｰｸ「そこで主に頼みがある」

『？何でしょうか？』

ﾐﾎｰｸ「主との4年来の再戦を申し込む！！」

『………え？』

まさかミホークさんから

直々に再戦の申し込みが来るとは…

僕から近々お会いしに行ってお願いするつもりだったのに

でも、同じことを考えていたなら話は早い

『そのお話、是非お願いします！』

ﾐﾎｰｸ「主ならそう言うと思っていた」

『私がそちらへ伺いますよ！

日時はどうしましょう？

ミホークさんの都合にお任せします』

ﾐﾎｰｸ「なるべく早い方が有難いのでな

再戦は3日後でどうだ？

前日にはこちらに来たらどうだ

久しぶりに主と酒でも煽ろうと思っていた」

『3日後ですね、分かりました！

そのように準備しておきます！

前日と言わず、明日くらいに伺ってもいいですか？

私も久しぶりに会いたい気持ちが抑えられなくて…！』

ﾐﾎｰｸ「正午を過ぎればいつでも良い…

主の好きな時間に来るがいい、

待っているぞ、A…楽しみにしている」

『はい！では、明日の夕頃に伺います！

私も楽しみにしてますね！失礼します！』

電話を切った僕はもう有頂天になっていた

ミホークさんに会えるなんて…！！

すぐに準備しなくちゃ…！！

この時ばかりは、彼の事も忘れてしまっていた