22話 ページ23
ゾロside
海楼石を外し、血塗れのAを背負って走る
一刻も早く…こいつを船に連れ戻さねぇと…！
支部を出ると、既に朝日は昇り始めている
戻る頃にはくそコック辺りが起きてっか…！？
Aに負担がかからないくらいの、最速で走る
街は少しずつ生活音を奏で始めている
唖闇 "小僧…！海岸が見えた！"
ｿﾞﾛ「チョッパー…はまだ起きてねぇか…！
ナミかロビン辺りを起すしかねぇな…！」
だが、平穏に事を済ましてくれる程
アイツらも生易しくはねぇ訳で…
「見つけたぞ！！！」
「アイツらを逃がすな！！」
ｿﾞﾛ「ここまで追ってきてんのかよ！！！」
唖闇 "生憎、手が塞がっている状態で、
我の力を貸すことは出来ない…"
ｿﾞﾛ「そこまで出来たら逆にすげぇよ！！！」
くっそ…！なんかねぇのか…！！
今アイツらを相手してる時間はねぇ…！
だがこのスピードじゃ追いつかれて戦闘になるのも事実…
一刻を争う事態って時に…！！！
「攻撃が出来ない相手を狙うとは
随分とマナーが悪いようで…」
聞こえたのは若干苛立ちを覚える様な
ゆっくりと、余裕ぶった口調…
「流石に醜いぜ…？反行儀キックコース！！！」
ｿﾞﾛ「おい！コック！クルーは！！」
ｻﾝｼﾞ「てめぇが出ていったのが見えたから
全員起こして待ってたんじゃねえか！！！
後で土下座して詫びろくそマリモ野郎！！！」
船の上を見ればナミやブルックが
こっちに手を振ってるのが見える
ルフィ…頭ガクガクしてっけど大丈夫か？
ｿﾞﾛ「とりあえずてめぇはアイツら片せ！」
ｻﾝｼﾞ「俺に命令してんじゃねぇよ迷子剣士！！」
船の上へ戻れば、俺の背中へ視線が飛ぶ
ﾅﾐ「アンタは1人で無茶して…！！
全員で行くって言って…ってA！？！？」
ﾌﾗﾝｷｰ「やべぇ血の量だぞ！？！？」
ｿﾞﾛ「チョッパー！！Aを頼む！！」
ﾁｮｯﾊﾟｰ「ひぇぇ！！！医者ぁ〜！俺だぁ〜！！」
医務室へ連れていく
あいつを見てチョッパーの顔色が悪くなる
ﾁｮｯﾊﾟｰ「やべぇよ…！！
これ以上出血したら、A死んじゃうよ！！
緊急手術だ！！それに輸血も必要だ！！」
ﾛﾋﾞﾝ「チョッパー！Aの血液型は！？」
ﾁｮｯﾊﾟｰ「本人は分からないって言ってたんだ！
直ぐに調べるから待っててくれ！！」
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作者名：白銀幸成 | 作成日時：2020年3月25日 1時
