1話 ページ2
A目線
先｢えーお前らももう3年ということで本格的に将来を考えていく時期だ、今から進路希望のプリントを配るが…みんな、大体、ヒーロー科志望だよね〜｣
｢｢｢｢｢｢｢｢いえーい!!!｣｣｣｣｣｣｣｣
そんな騒ぎ声が聞こえて目を覚ます。どうやら先生が進路の話、もといヒーローの話をして皆が盛り上がっていたようだ。
俺はと言うとつい先程まで机に伏せて寝ていた為
(うるせー…)
ぐらいに捉えていた。するとまた1人の生徒が声を上げる。
勝｢先生、みんなとか一緒くたにすんなよ、俺はこんな没個性共と仲良く底辺なんぞ行かねぇよ、｣
そう周りを見下すようなことを言う彼は爆豪勝己、俺の幼馴染だ。
｢そりゃねぇだろ勝己!!｣
勝｢モブがモブらしくうっせぇ!!｣
先｢あー確か、爆豪は雄英校だったな、｣
勝｢そのザワザワがモブたる由縁だ、模試じゃA判定、俺はうち唯一の雄英圏内だ、あのオールマイトをも超えて、俺はトップヒーローとなり、必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ!!」
(またあんな事言ってるよ…)
彼の理想は高い。でもその高い理想を本当に叶えてしまうほど彼の実力、才能は本物だと思う。
まぁ俺に勝ったことはないが。
先｢そういや緑谷と生糸も雄英志望だったな、｣
そう言って先生が出した名前は俺ともう1人の幼なじみの出久。
(先生余計な事言うなよ…)
そう心で愚痴を零しながらもう一度ふて寝をしようとするとクラスメイトの声が聞こえてきた。
｢は？緑谷？無理っしょww｣
｢勉強出来るだけじゃヒーロー科には入れねぇんだぞ〜？｣
(ムカつく…)
確かに彼に戦闘技術は無い。なぜなら"無個性"だから。
だが性格や気概の面で言えば彼が1番ヒーロー、ヒーロー科に入る素質はあると思う。
そんなこともわからず上辺だけを見て出久のことを判断するクラスメイトを見ると反吐が出る。
出｢そ、そんな規定はもうないよ、前例が無いだけで、｣
BOM!!
勝｢こらデク、没個性どころか無個性のてめぇが、なんで俺と同じ土俵に立てるんだぁ？｣
まぁかくゆう勝己もその中の一人なのだけれど。
出｢ちょ、ま、違う、待ってかっちゃん!!張り合おうとは全然、本当だよ!?ただ、小さい頃からの目標なんだ…それにその…やってみないとわかんないし…｣
勝｢何がやってみないとだ!!｣
(そろそろ止めに入るか…)
そう思って個性を使い勝己の動きを止める。
勝「あ"？？」
『勝己そこまで、ね？』
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作者名：アズール信者 | 作成日時：2023年1月2日 13時
