もう1人の弟【ONEPIECE】 (ページ6)

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5話ページ6

A目線

『あ…！ドフィ兄様、』
ﾄﾞ｢何だ？｣
『俺、ロシー兄様に何も渡してない…』
俺とドフィ兄様はお互いに同じものを持っている。兄弟の証のようなものだ。
俺がやりたいと言ったら快くドフィ兄様は受け入れてくれた。

俺はドフィ兄様にピアスを、ドフィ兄様は自分の着てるものの色違いをくれた。
『じゃあ俺ロシー兄様へのピアス買ってくる。』
ﾄﾞ｢あぁ、｣
丁度今船を止めている街にドフィ兄様に送ったピアスを買った所と同じ店があったため俺は買いに行くことにした。

(あ、この色良いかも...)
俺は1つのピアスに惹かれそれを買う事にした。
そしてピアスを買い終わり船に戻ろうとした時、突然、後ろから布を押し当てられ、俺は意識を失った。

『ん...ここは...』
(捕まっちゃったのか...いつもはあんなヘマしないんだけどな...ロシー兄様の事でちょっと気が緩んでたか...)
そんな事を考えていると俺を攫ったであろう人物が現れた。

｢驚いたな、もう目が覚めてるのか、｣
『...俺を捕まえて何するつもり？』
｢復讐だよ、ドンキホーテ・ドフラミンゴへのな、お前はあいつの弟なんだろ？
そいつが死んだらさぞ悲しむだろうなぁ...？｣
そう言いながら銃口を俺の頭に突きつけてくる。

『ふーん...何で兄様を恨んでるの？貴方みたいな人取引の相手でも見た事ないし、切った人達はみんな死んでるはずだけど、』
｢お前にそんなの教える義理はねぇよ、それにお前今の自分の立場わかってんのか？
海楼石の手錠を付けられ銃口を向けられてるんだ、言葉には気を付けろよ？｣

海楼石の手錠...？コイツ俺が能力者だと思ってんのか...まぁなんでもいいや、早くここから出よ...
｢そうだなぁ...タダで殺すのは勿体ねぇ、まずは__｣
そう言っている間に俺はその男を蹴った。
バキッと鈍い音がなり、男の頭は地面に打ち付けられた。

｢ｯﾊ...ｯなぜ、だ...海楼石をつければ能力者は力が入らないんじゃ...｣
『何を勘違いしてるか知らないけど、能力者じゃないよ俺、』
｢な、何...！？｣
『まぁでもそれで油断してくれたお陰ですぐここから出れそう、銃は貰うね、俺は優しいから脳天1発でラクに殺してあげる。』

そう言って男から銃を奪い取り銃口を頭に向ける。
『じゃあね、』
バンッ！と言う発砲音と同時に男の頭からは血が流れてくる。男はもう動かなくなっていた。
『はぁ...買ったピアスとこれ外す鍵探さないと...』
海楼石の手錠を見ながらそう呟いた。