もう1人の弟【ONEPIECE】 (ページ5)

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4話ページ5

A目線

『う"〜…苦しい、離して…』
ﾄﾞ｢断る｣
『何で、俺ロシー兄様の所に行きたい。』
ﾄﾞ｢俺も一緒じゃダメなのか？｣
『良いけど…忙しくないの？いつもは一緒に居てくれないじゃん…』
少し不満げに聞いてみると軽く溜息をつき、頭を撫でた。

ﾄﾞ｢俺もロシーに会えて嬉しいんだ、一緒に行ってもいいだろ？｣
『、そっか、いつも一緒に居てくれないのは俺の事嫌いだからじゃないよね？』
ﾄﾞ｢当たり前だろ。お前は俺の大事な弟なんだ。｣
そう言われて少し頬が緩む。

『そっか…じゃあロシー兄様のとこ行こ？』
ﾄﾞ｢あぁ。｣
俺たちはロシー兄様の元へ向かった。

『あ、いた、ロシー兄様ー』
大きな声で呼ぶと驚いた様にロシー兄様はこちらを向いた。
『ロシー兄様今何してたの？』
ﾛ『特に何も』
『そっかぁ…あ！ドフィ兄様、ちょっとこっち』
ちょいちょいと手招きをしてドフィ兄様に耳打ちをする。

ﾄﾞ｢ふっふっ…分かった｣
そう言ってロシー兄様を糸でこっちに引っ張ってくれた。するとロシー兄様はとても驚いている様子だった。
『ドフィ兄様もこっち来て。』
ﾄﾞ｢分かってるさ｣
そう言ってドフィ兄様は俺とロシー兄様を抱き締めた。

ロシー兄様はこの状況の意味が分からないようでずっと頭にハテナを浮かべていた。
『あったかいね…ねぇロシー兄様』
ﾛ『？』
『ありがとう、生きててくれて…おれ、ロシー兄様が死んだと、ずっと、思ってた、から...ｯｸﾞｽｯ...』

ﾄﾞ｢ったくA、泣きすぎだ。｣
『だって...嬉しいんだもん…兄様達が俺の手の届く範囲に居るのが…ぃ、居なくならないでよ…？』
ﾄﾞ｢当たり前だろ、俺達は兄弟何だからな、なぁ、ロシー。｣
ドフィ兄様がそう言うと少し慌てて紙に『もちろん』と書いてくれた。

『ｯ…ありがと、ぅ...ｯ』
そして俺はまた泣いてしまった。

あぁ、神様…どうかこの幸せを奪わないで、願わくばこのままずっとこの3人で過ごさせてほしい。

もう、家族を失う辛さを味わいたくない。心の底からそう思った。